RSS1.0 | Atom0.3



手創り市・大人の修学旅行日記:2013年5月



2013年5月25日(土)〜26日(日)

うえおかゆうじ



「手創り市・大人の修学旅行」。


そんなニュアンスで、手創り市スタッフ一同には、年に一回、長野県松本市で行われる日本一規模の大きな「クラフトフェア松本」を中心に、長野に遊びに行くという恒例行事があるのです。

その行事も今回で三回目。今回から新たに&SCENEのスタッフもメンバーに加わり、雑司ヶ谷手創り市ARTS&CRAFT静岡と、三会場からなる計15名のスタッフが、長野を訪れました。

これは、その模様を僕の視点から追った「日記形式のルポのようなもの」になります。

(ルポの要素が入っているのは、スタッフに、

 ただの雑談ではなく、取材として色々な話しを拾わせて貰ったからです)

どうか最後までお付き合いくださいまし。



2013年5月25日(土)東京から車一台、静岡から車二台で集合した松本は、晴天のカンカン照り。五月最終週だけあって、フライングした夏をひしひしと感じさせます。

スタッフは、クラフトフェア松本会場の入口で一度解散。自由行動が始まります。

僕自身、今回二回目になるこのクラフトフェアですが、前回同様、入口テント付近の人の出に圧倒されつつも、歩みを進め、道を横にそれ、会場内へとさらに進んで行きました。

そこでまず目に入ったのは、金工作家さんのブース。作品を「売る」という見せ方ではなく、「作品を展示する」ということに特化した現代アートのようなブースづくりに興味をそそられ、作家さんに声を掛けました。

「クラフトフェア松本は、ブースの幅や大きさをある程度自由に取っていいんですよ。だからこういう見せ方が出来るんです」


階段状になった白い什器の上に、まるで、上空から都心の人混みを見渡すかのように、金属で出来た小さな動物だちが行進をしている。そのひとつひとつの作品ももちろん買えるのだろうけど、やはり、「買う」という意識の前に、その展示の壮観さに見入ってしまい、動きを止めてしまう。


そんなブースとの出会いから始まった今回の僕の松本。さらに歩みを進めると、鉄を叩くような金属音と、人混みが見えました。その人波に入ると、そこは、鍛冶職人たちのデモンストレーションスペースで、そこに即席の鍛冶場がつくられており、鍛冶場の隣には、鍛冶職人たちのプロフィールが印刷された、大きな札が掛かっています。その札には、職人の顔写真(すごく陰影が写し出されていて味があるんです!)と、彼らの好きな言葉などが書かれていて、その札から職人を選び、鍛冶の仕事をデモンストレーションしてもらうというシステムになっていました。

なんて、エンターテイメントに富んだクラフトフェアだろう!と、この時つくづく思いました。

後に、&SCENEの大庭さんともこのブースのスペースの話しをして、彼女は「つくることそのものにあるエンターテイメント性を上手に見せていた」と言っていました。

なるほど。共感です。


会場をぐるりと回ると、雑司ヶ谷やARTS&CRAFTにも出展してくれている作家さんも何組か見掛けました。話せる隙がある作家さんとは少し話し、しながらブースを回っていくと、入口から奥手の、芝生の地帯に、直接地面に陶器の作品が並べられているブースが目に入りました。その瞬間、あ、これはまさか?!と思ったのですが、そのまさかで、以前アトリエ訪問でお邪魔させて頂いた作家のこばやしゆうさんのスペースだったのです。


ゆうさんと僕は同時に互いを見付け、挨拶をし、「また泳ぎに来ますか?」と声を掛けて頂き、僕は「夏には行きたいです」と答えました。

作品を観て歩くと、20センチ四方の正方形の平皿が目に付きました。何故目に付いたか? それは器としての機能性に惹かれたというよりも、一枚の絵を見付けた、そんな感覚です。

そこには、逆光で影絵になった砂丘と、薄い肌色の夕焼けが描かれているように思えたのです。


迷わずそれを購入し、ゆうさんに「これ逆光の砂丘みたいですね」と言うと、ゆうさんは「ひっくり返すと夜の砂丘になりますよ」と平皿の向きを変えて教えてくれました。

そんな、思い出のひと品を手にした僕は、その後、二週、全体のブースを回り、会場を抜け、車を止めた駐車場の近くにあるコンビニに寄りました。まだ集合には時間があったので、僕はコンビニの店員さんに「このあたりに面白い場所ありませんか?」と聞き、「時計博物館がおすすめです」という情報を得て、一人、時計博物館に足を運んだのです。


そこには、16世紀頃の西洋の置時計から、現代、そして未来を空想させる変わった時計まで、ゆったりと展示されていました。三階建てのその博物館を、ゆっくり観ていくと、三階の奥の部屋からクラッシック音楽が聴こえて来ました。耳慣れない、少しくぐもった音質のそれは、蓄音機からのもので、偶然そこでは、蓄音機の視聴会が行われていたのでした。


普段、CDなどのデジタル音に慣れ、クリアな音質を求めることが日常になっていたことを、ふと気付かせてくれる、そんなやわらかくて丸みのある音。身体に触れても音の尖りがない、そんな感触を僕は受けました。


やがて、蓄音機の視聴会が終わると、僕はみんなの集まる駐車場へ。そこには、先に待っていた雑司ヶ谷のスタッフ、三坂さん、土屋さんがいました。二人に、今の雑司ヶ谷での活動について話しを聞きました。


まずは、三坂さんです。七月の大鳥神社で行われる企画「大鳥神社で夏をたのしもう」に関わっている彼女に、その企画のコンセプトから聞きました。


「夏は暑くて集客力が下がる面もあります。そんな中、その時期ならではの特化したものをやりたい。テーマを「あお」にして、今までにない大鳥神社を表現したい。大鳥神社全体を「あお」いう空間で表現したいな、と思っています。まだ詳しいことは言えませんが、ワークショップもやります。午前と午後で違うことを」


三坂さんの役割は、主に、作家さんへのお声掛け、スタッフ全員での「あお」出展者の選考にあたるというもの。


「今までワークショップ会場としての大鳥はあったけど大鳥全体を使って何かをやることはなかった。それが楽しみだし、そこを頑張ります。変わった「あお空間」を皆さんに観て欲しい」


最後に三坂さんに対して「あお」のイメージを聞いた。すると彼女は、


「質問の答えは、後に発表するので楽しみにしていてください」と言って笑った。



次に話しを聞いたのは雑司ヶ谷新人スタッフの土屋さん。

「スタッフとして入ったのは今年の2月。まだまだわからないことだらけです」と前置きをして彼女は話し始めた。


「スタッフになって、作家さんと濃い話しが出来るようになった。何故作つくることを始めたのかとか?」


お客さんの時は出来なかったのですね? その意識の違いはスタッフになってから変わった?


「もともと聞いてみたったんですけど、そんなに突っ込んで聞けなかった。スタッフになったからには! 顔見しりになれるようにと」


クラフトフェア松本の感想は?


「広くて見切れないですね。ガラス系の作家さん、風鈴が夏らしくて良かったです」


何か買いましたか?


「いいなと思っても、手が出なかった。欲しいと思ったのは白いお皿。惹かれた理由は使い勝手。自分の経験からして、見た目だけ良くても使えなかったら物が可愛そうというのがありますから」


二人の話しがひと段落ついた所で、手創り市スタッフ全員が駐車場へ集合。そして、また車三台に分かれて、今度は宿泊先の長野市善光寺近くにあるゲストハウス、「1166バックパッカーズ」へ。



坂道の途中にある木造二階建てのそのゲストハウスは、「ゲストハウス」というだけあってか?親しい友人を招き入れるような飾り気のなさがとても良かった。


一同は部屋分けをし、荷物を片付け、そして夜の食事会へ。宿から歩いて十分位のそのしゃぶしゃぶ屋さんで、みなめいめいに談笑しながら、たらふく食べつつ、三会場のメンバーが程よく入り混じりつつ楽しい時間を過ごしたのでした。


そして宿に帰ると。手創り市遠征旅行恒例の、名倉くん主催によるトランプ大会が始まったのですが、主催者本人が寝落ちしていまい、その夜は嵐吹き荒れることなく過ぎ去ったのでした。




そして二日目の朝、5時前に起きた女性スタッフたちと静岡のスタッフ、圭吾くんは、善光寺にお参りに行き、その間、宿に残った、静岡スタッフ橋本さんに、今回の松本のこと、そして今現在進行している静岡手創り市の企画のことを聞きました。


クラフトフェア松本で印象に残ってることは?


「静岡の会場をやっているだけに、松本の会場の車事情が気になる。去年よりも車に対するスタッフの注意が少なかった気がする。去年は、アナウンス?の放送が出てた。近隣のご迷惑になります、とかね。でも今年は会場の周りの警備員の数も少なかったし。松本と、静岡の会場は違うものだけど、応用出来る方法があるなら知りたかった。周りがやって良いことは真似した方がいいので」



この間、春のARTS&CRAFT静岡の反省会があったでしょう?

その感想を。みんなからすごく意見が出て、話しが広がったって聞いてますが。


「いい反省会が出来たと思います。基本的には今までに出てた議題を良くすること。会場の配置やジャンルの並べ方、エリア5にワークショップを集めようとか、エリア6は奥行がないから横長にブースを展開してみようなど。名倉さん発の意見ではなく、みんながしゃべっていた」


最近の静岡スタッフの特徴ですよね?


「わたしもそう思うじゃないくて、じゃ、こうしたら、ってみんな言えるようになった。それはなんでか?それぞれ意識の変化、言いやすい雰囲気に誰かがしてくれてるからかもしれない」


あと、これ聞きたかったのだけど、前の静岡ルポの後編で、「クオリティ」についての話しが出たでしょう? 橋本さんにとってその言葉ってどういう風にとらえてますか?


「人それぞれ好きな物なんだったらクオリティって高いのかな。同じ値段の同じようなものを二つ比べても、どちらかを選ぶポイントって人それぞれあるから」


「例えば、スーパーブランドの商品はむちゃくちゃ値段が高いのは、名前の価値もあるけど、職人さんたちが関わって縫製のひとつひとつチェックだったりとか、厳しくされてて、良いものだから値段が高い。100均で売っているバックは縫製もバラバラで、工場で大量生産。使い捨てカメラとデジタル一眼の違いみたいなものなかな? でも、最後は感覚になっちゃうと思う」


「ARTS&CRAFTのクオリティが高いと思うってお客さんが言ってくれるけど、それが、好みが似通ってるからかも。ARTS&CRAFT静岡を観てみると、全体的に雰囲気が似ている。静岡スタッフは静岡のコンセプトを持って選考しているからかもしれないのだけど、他の静岡のイベントはもっとごちゃごちゃしてる。もちろん、他がどうこうではなく、ARTS&CRAFTの統一されてる感じが理由でクオリティが高いと言われいるのかも」



次に同じく静岡スタッフ、鈴木一生くんに話し聞きました。


クラフトフェア松本の感想を?



「年来層が高い。だから色々なことが出来る。会場もそうだし、休めるところもあるし、見物となる古い建物もある。別行動がしやすい。パントマイムがあったりで、いい意味での後楽園、エキサイティング。細切れでなく全体がつながっている印象を受けました」


この間の静岡の反省会ではどんな発言をしたの?


「『まちきれない!おやつセット』のアイコン案ですね。次に発展していくには、アイコンを修正した方がもっと良くなると思いました」


「あと、護国神社と密になれるような、本堂の方で何かできたらという案。芝生を使って。でも、実際には使えないであろうとは名倉さんには言われましたけど。お客さん同士の交流の場、買って来た商品を見せ合うような、持っているものを通して知り合うスペースをつくれたら」


人と人をつなげるって一生くんのテーマだね。あと、今の静岡スタッフの現状というか、「静岡が動き出した」という言葉を耳にするんだけど。


「いいなと思います。今回の春のシミュレーションのあとの食事、そこから意見を各自で言うようなった。僕が始め入った時に、みんな自分の意見を言ってないな、と気になってた。今はみな、自分の意見言ってるなと思う。反省会では特に。人から言われれば楽。私はこう思うって言うようになれば、普段の生活の中でもアイディアは拾うようになる。日常世界が変わっていく。「僕は」というものが入ってくる。これからの手創り市が面白くなっていく。まとめる名倉さんは大変だと思うんですけど」



次に話しを聞いたのは、前回の春からスタッフに加わった藤本さん。


三会場のスタッフが集まってますけど、そこで感じてることを聞かせてください。


「イベントが好きなんだなって。そういう感性を持ってる人が集まってるから運営が上手くいってるように感じます」


反省会ではどんな話をしましたか?


「これからこうしたら、こうなるという具体案を。メガホンを用意しようとか。スタッフ間でのトランシーバーじゃお客さんに伝わらないから。あと、小屋を使った新しい展示の方法を考えるいい反省会になった。みなさん、手創り市の仕事に誇りがあって、さらに良くしようという行動が見れて、右に同じじゃない」


むすぶ・鷹匠(仮)も始まりますが? そのコーディネーターをやるんですよね?


「鷹匠はうちの近所なんです。好きな街だし、選ばれたらいいなと思ってたら選ばれました(笑)鷹匠には、雑貨屋やギャラリー、デザインマンションや物づくり長屋があったりする。物づくりに特化したした街なんですよ」


最後に、静岡ルポ後編にあった「クオリティ」という言葉について何か意見があれば?


「お客さんとか、スタッフとかも、いいものはクオリティ良いよって素直に言ってもいいんじゃないかなと。スタッフのサイドだから、言っちゃいけないとは思わない。私にとってクオリティとは「らしさ」。独自性、世界観が確立されている、その人が作る作品のみが達し得るオリジナリティ。その人にしかつくれないなという物を指します」



次に話しを聞いたのは、静岡スタッフの圭吾くん。


「松本に車で来る途中、全員でLINEをやってました。静岡スタッフ共通のアカウントをつくって。そのやりとりが楽しかった。メールだと返信が遅かった人が頻繁に返してくれたり。やり取りが軽くなった」


今のARTS&CRAFT静岡はどうですか?


「もう出来上がってる、かなりいいマーケットじゃないですか?それをもっと良くしていくところ、楽しいところじゃないですかね?」


反省会で発言したことは?


「トイレの雰囲気が会場と違うので。少し暗い。そこを変えていきたいし、トイレへの案内を出したりしたい。鈴木くんがそう言ってたので、僕も共感して。わかりやすく案内出来る方法はないかな? と考えてます」



クオリティという言葉について思うことを。


「つい使ってしまうけど、違和感はある。自分の中で物事を噛み砕いて、クオリティという言葉を使わずに伝えれば伝わることってあるじゃないですか?」


なるほど、ありがとうございました。



静岡メンバーへのインタビューが終わると、僕ら男子四人(名倉、一生、圭吾、うえおか)は近所にあるイートインのパン屋へと朝食をとりに出かけた。


そこから一日の流れが変わり始める。


先程話しに出た、静岡スタッフで共有しているLINEに、僕を被写体にして面白いことをやろうという企画が立ち上がったのだ。



「うえおかさん、両手をカニみたいにしながらパンを美味しそうに頬張ってよ」


悪ふざけが大好きな僕も、三人のアイデアマンの言う事をほいほいと聞く。


パシャリ。写真を撮り、LINEに送り、キャッチコピー張りのコメントを入れる。


「次は、両手にアイスコーヒー持って、笑って」

「カレーパン食べながら、決め顔して」


次から次へと写真を撮り、LINEにそれとコメントを入れる。

「店員さんありがとう!」

「食いしん坊万歳!」


静岡にいる高山さんは、「やめてよ、娘泣くから!」と、そんなおふざけにもコメントを返してくれる。


パン屋を後にした僕らは、みんなと一度合流し、今日の自由行動の時間と集合場所を決め、各々の行きたい場所にばらけることになる。


しかし、男子四人はばらけない。しかも雑司ヶ谷スタッフの女子・倉田さんを加え、善光寺周辺の町を先程のノリで真剣にふざけ合いながら、半日を回ったのだ。


「うえおかさん、廃墟をの前に立って」パシャリ。

コメント:「うちにおいでよ」


「うえおかさん、山の前で山のポーズして」パシャリ。

コメント:「やほほーい」


「うえおかさん、女の子ナンパしてる真似して」パシャリ。

コメント:「きみを見付けたよ」


「うえおかさん、女の子に逃げらたから、今度はポストに抱き付いて」パシャリ。

コメント:「もうポストでいいや」



そんな、LINE遊びを間に挟みつつ、善光寺の周り、情緒ある白壁の町を回ったのでした。

一見このただの悪ふざけにみえるLINE遊びも、やっぱり手創り市スタッフだなぁーとうなりたくなるような、アイデアの連発、写真の構図、コメント一文字に対しての推敲、その熱の入れようは半端のないものでした。

後に一生君が言います。

「あの遊びは、今後の創作のヒントになりそうです」

ええ、僕もそう思いました!


そして一向は、午後一時に一度宿に戻り、静岡スタッフの橋本さん、万記さんと合流し、車で20分程長野市を南下し、「Kado(カド)」というギャラリーと「Orche(オケ)」という広々と空間を取った雑貨屋に行きました。


「Kado」では、「旅するギャラリー」という益子の陶芸家三人による展示会が開かれていました。その三人の中には、ARTS&CRAFT静岡、雑司ヶ谷、そして&SCENEにも出展してくださっている近藤康弘さんも加わっていたのです。作家別に展示されている訳ではなく、互いに混ざりながら並べられているその中から、近藤さんの作品は一目でそれとわかる。そんな旅の偶然に高揚しつつ、企画者の桑原さんとも少しの間お話し出来、充実した時間を過ごせたのでした。


その後「Orche」に立ち寄り、そこが銀行を改装してつくられている様を、目の前の巨大な金庫を見詰めながら間近に体験し、さまざまな作品に眼を通し、そして外に出ると、

「うえおかさん、一緒に写真撮りましょうよ」

と圭吾くんが持っていたiPhonを静岡スタッフの万記さんに渡し、

「一生くんも入りましょうよ」

と言って三人で記念写真をパシャリ。

そして、圭吾くんはLINEのコメントに、


「仲間が出来ました」


と打ち込んだのでした。



こうして、長野の旅は一時終わりとなります。

駐車場で全員で記念撮影をしたあと、静岡組と別れ、僕ら東京組は、茅野市にある「ハーバルノート」という森の中の隠れ家的なハーブ全般を扱うお店に寄り、帰りにハンバークステーキのお店で各々好きなものを食べ、東京息への高速に乗ったのでした。


ここからが帰りの車で交わされた、&SCENEスタッフとの対話です。


まずは、橋本さん。


クラフトフェア松本の感想を。


「お客さんが多いのはやっぱりすごくいいなと思ったのと、ブースによってつくり、幅の取り方が違うのが単純に観ていて面白かった。だけど全体が広く、自由にブースを出せるので、ブースの配置を把握するのが大変だった」


「でも毎回、&SCENEも入口にブース情報を張り出しているだけなので…。わかりやすいのもいいし、探しながら楽しむっていうのもいいし、どっちがいいっていうのではないのですけど」


クラフトフェア松本では、何か買いましたか?


「ブローチとガマ口のバック。買うかどうか迷ったんですけど、&SCENEの時にお財布と携帯とだけ入れて。それをつけて参加している姿を想像して、楽しかったので(笑)やはり決め手は、同じ物はのは二つとない、ということですね」


クラフトフェア松本をまわっていて、&SCENEに還元したいと思ったことは何ですか?


「温かいご飯があるのはいいなと思いました。素敵な移動販売が見つかればいいと思いました」


今回、三会場のスタッフが集まりましたが。


「単純に楽しかった。会場によってみんなそれぞれ雰囲気が違うし、それぞれみんな楽しそうで良かった」


各会場の手創り市には、各々のキャラクターが反映されていると思いますか?


「それはあると思いますね。あとこれは要望ですけど、みんな揃うことはなかなかないけど、またみんなで会いたい。今回の遠足みたいに」



次に話しを聞いたのは大庭さんです。


クラフトフェア松本を観て感じたことは


「クラフトフェア松本のスタッフってどんな人なのかな? って。運営の仕方が気になりました。あと作家さんが朝来て場所取るシステムじゃないですか?そのシステムが気になりました」


「街に根差したイベントだと思った。それがあるから松本も町ぐるみで盛り上がる。&SCENEスタッフが『谷根千マップ』をつくるのと同じことかな。あと&SCENEに出て欲しい作家さんをナンパしてました。&SCENEは声かけてなんぼなんで。新しい作家さんを発掘してなんぼ」


三会場のスタッフが揃いましたが?


「みんな個性的。それぞれキャラが立っている。&SCENEは頻度高く会ってるから、ほかの会場より意外と密な付き合いしてるのかな? って。みんな同じスタートだから関係性が他と違う。それはどこの会場がどうではなくて、うちらは一年も経っていないのに、仲いいなって」


今、二人が関わってる『meets brooch 』について聞かせてください。


「今回、Creemaさんが主催する『ハンドメイドジャパンフェス2013』で、ブースを3つ使用させて貰い手創り市として出ます。&SCENEの告知や、新しい作家さんとのつながりも期待して。で、コンセプトは、手創り市のいいところって色んな作家さんがいること。それをいろんな作家さん集めて表現できないかな? って。で、最近私、ブローチが好きだから、ブローチがいいかなと(笑)色んな素材、作家さんを集めて、手創り市を表せたらと」


何組くらいの作家さんが出るんですか?


「25組くらい。イメージは一個の長い白いテーブルに、作家さん別に分かれているわけではなく、雑多な感じなんだけど、手創り市のようにブローチが並んでいる」


手創り市のミニチュアみたいなものかもね?


「そうですね」


今回、イラストレータ―の湯本さんがアートディレクションを務めるとか?


「テーブルの後ろに壁面を設置する予定で、そのグラフィックや、チラシのデザインをやって貰ってます。もちろん丸投げでなく、話し合って、『meets brooch 』を表したいいものが出来そうな感じです」


この後、僕と大庭さんは&SCENEのことについて話し合った。松本で感じたことをいかに&SCENEに還元出来るかについて。


大庭さんは言う。松本に出れた、ということをステイタスに、喜びに変える作家さんの姿勢が見えると。そういう風に&SCENEも成長していけたら、と。


僕は言う。&SCENEは音を出せる環境にある。今のお堂のライブ、本堂の厳粛な感じ、何気なく会場に音楽が流れている感じもいいけど、何か音を使った違うアプローチが出来ないかと?

(もちろん今の段階ではそれは思い付かないけれど、とこの時付け加えた)


さらに大庭さんが言う。ミニブースのあの、小さな空間に作品が引き締まっているのもいいが、静岡のように、大きなブースをつくり、ブースの見せ方でお客さんを楽しませるような「ビッグブース」があってもいいかも、と。


そんな風に、各会場が意見交換をし、盛り上がり、行動し、そして三会場が意識し合いつつ高まっていけたらなと、僕らの意見は一致しました。


最後に大庭さんに「クオリティ」について意見を聞きました。


「熱意ですね。言葉でいうのは難しいけど、選考の紙を観ても、ブースや自分の作品をいかに良く見せるたってことがクオリティにつながっていると思う。自分の作品が好きであればあれるほど。自分の作品はホントに良いんですよって語れる作家さんの作品ってクオリティは高い」


そして最後に、松本クラフトに出展していた「OTA MOKKO」さんの作品の写真を僕に見せながら、


「OTAさんで言うと、寄木だけの部分が素敵なんじゃなくて、その他、やすられてる部分のディテールが綺麗だったりする。その寄木を見せるために、ほかの部分やショップカード、作品以外のことにこだわれる人はクオリティは高いと思う」


と言って話しを締めた。


さて、僕の考えるクオリティとは何だろう?


前回のルポでは、僕はそれを「ベーシックな部分で安定していること。また美しいこと。突き抜けたオリジナリティがあること」などを挙げ、見事に「曖昧」の称号を頂いた。クオリティは好みだ、という意見もあるけど、僕はやはり、好みでは片付けられない、共通感覚的な美に対する意識のようなものが、作品を観るときに左右していると思ってしまう。それはどんなものでどんなレベルまで好みを左右するのか? は、正直わからないけれど、それを言葉に変えたいと思いながら、みんなに話しを聞いていました。なんとなく自分の中で「この単語かな?」というのはわかっているのだけど、それを噛み砕いて説明する自信が今はないし、そんな難しい言葉で言い表そうとする前に、もっと出来ることはあると思っている、というのが正直なところです。これからも間近にたくさんの作品を観、感じ、作家さんやスタッフ、日々関わる人や本から学びたいと思います。そしてより具体的な言葉で、観て感じていること、触って感じていることを言葉に変えられるよう努力したいと思います。長い長い日記でしたが、ここまで眼を通して頂き、本当にありがとうございました。


これからも、&SCENE手創り市をよろしくお願い致します。



※&SCENE、次回開催日は6月23日となります。


うえおかゆうじ

info@andscene.jp

Twitter





記憶の中へ

スタッフのうえおかです。
先日、養源寺のギャラリー「逢む」にて開催中の「HOUSE」展に足を運びました。

とある人物=わたし

の、「記憶」がキーとなるこの展示会。
北海道出身で、現在東京に暮らす「わたし」は、故郷にある白樺の林の記憶をうちに生活しています。

image のコピー.jpeg.jpg

子供の頃の記憶が、今につながり、影響を与える。
これは当たり前のことですが、記憶という形ないものを、どこかで大切にし、その大切にした記憶がまた、新しく今をつくり出す不思議を感じられる、「HOUSE」はそんな静かな空間でした。

それは、誰かの心の中に入るかの様でもあり、また、自分の中の「わたし」に出会う、静かな時間でもありました。


僕は幼少の頃、ほとんど毎日を用水路でのザリガニ取りに費やしました。
それが僕の自然や遊びに対する原体験です。
そして、最近通い始めた職場の近くに、その原体験的風景に似た田んぼや用水路が広がっています。
人が故郷に帰る様に、僕の時間もまた、故郷に似た風景を今に映し出します。

そんな現象の不思議を考えさせられる空間、それが僕にとっての「HOUSE」でした。

みなさんも是非「HOUSE」展に足を運び、その静かな空間の中に自分なりの「わたし」を探してはいかがでしょうか?

(作品はお手に取ってご覧頂けます。「わたし」のものがたりが肌で感じられます。
 尚、展示販売もしておりますので、「わたし」のものがたりを持ち帰ることもできます)


うえおかゆうじ

 





&SCENE開催直前ルポ:後編 10月17日のこと

&SCENE開催直前ルポ:前編は「こちら」をご覧下さい。



&SCENE開催直前ルポ:後編 10月17日のこと



養源寺に新しく誕生するギャラリー・「逢む」。その工事がほぼ完成を迎えました。

今回のルポは、「逢む」の設計・施工を担当したいわもとさんと共に、その空間をつくり上げた住職さんの奥さん、山田さんのインタビューから始めたいと思います。



ギャラリーがほぼ完成したという事ですけど、その事について今感じている事などを教えてください。


「いわもとさん親子が頑張ってくれて、最初思い描いていた想像以上の出来で驚きました。大満足です」


什器なども配置されましたが。


「什器もすごくぴったりで、もう何も言う事ないです。いわもとさんに頼んで良かったです」


&SCENE手創り市が開催まで二週間を切りましたけれど、今のお気持ちはいかがですか?


「トラブルなどなく、みんなが楽しく終われたらいいなと思っています。楽しみです」


山田さん自身が、今回手創り市と関わる事によって考えた部分、感じた事など教えてください。


「不安と期待と、ずっとそれの繰り返しで、いわもとさんや名倉さんと話す事も多くなったので、話していくうちに色々な事がわかって。今は不安よりも期待の方が」


大きくなったんですね?


「はい。それ以外の人たち、多数の人が来るので、今までとは全く違うお寺になっていく不安はあります…でも、今のままじゃいけなかったので、すごいいい事につながればいいなと思います」


今のままじゃいけなかった、についての考えを詳しく教えてください。


「お寺が本来、もっと大衆のものだったのが、どんどんそういうものから離れていってしまって、宗教なども疎遠されがちになってしまったので、そういうのがなく、みんなが楽しく共有出来るスペースであればいいなと思います」


より広く色々な人とつながれる様になれば?


「はい」


ありがとうございます。次の質問です。いわもとさんのお父さん、善兵衛さんとはどんなお話しをされましたか?


「お父さんは、朝6時くらいからこのお寺に来て、夜中までずっと小屋をつくったり、ゴミを片付けたり、もうずっーと働いていて、尊敬します。よく頑張ってくださって。ありがたいです」


大工さんたちはどうですか?


「大工さんたちもすごく仲良くなって、すごい楽しい雰囲気で現場もやられていて、色々と相談しながら出来たので、すごい楽しかったです」


何か困った点はありましたか?


「例えば、素人とプロの違いで、話がうまく噛み合わなくて、イメージとは違う扉が出来てしまったのですけど、それも快く直してくださって。なので感謝でいっぱいです。だから、妥協がなく出来上がっているし、こちらが我慢した所は一個もないです」


最後に一言あれば。


「名倉さんにいわもとさんを紹介して頂いた事に感謝です。彼女との出会いが、一番大きい収穫ですかね」



次にお話しを伺ったのは、&SCENEの会場となる養源寺の住職さんだ。


ギャラリーの方がいよいよ完成という事で、弘法大師様も飾られました。ギャラリーに飾られた弘法大師様を初めて見た時にどんな事を感じましたか?


「綺麗でしたね。前の三寶堂は暗いイメージがあったもので、家内に全部任して、内装のデザインだとかは、私は立ち入らないで家内にやって貰ったんですけど、任せて良かったなと率直に感じましたね。私だったらああいう風には出来なかったでしょうし。弘法大師様も喜んでると思いますけどね。笑って見えますもん。


鏡みたいなものですね?


「そうだと思います」


もう何ヶ月も手創り市に関係する人たちと関わってきて、何か感じている事はありますか?


「いや、しっかりやってますね。名倉さんがB型だからあそこまでなってると思います。うちの上さんもB型なんですけど、集中してひとつの目的を貪欲を通り越して変態的に突き詰める感じがしています。名倉さんはそうだと思いますね。その事に関してはすごいなと思いますけどね。住職が血液型で人を判断していいのか? って所はありますけど(笑)色んなイベントがうちでもありますけど、コンセプトがすごいしっかりしてて、それに対して妥協がないというのを感じますし」


込める力みたいなものですかね?


「そうですね。ものすごい脱線しちゃいますけど、僕の考え方なんですけど、子供の頃からずっと僕、絵を描いてまして、なんで絵を描くのかな? っていつも考えるんですけど、別になんで絵を描くか、わかってないんですよね。絵を描くとどうなるかっていうと、気持ちいいんですよ、すごく(笑)もういやらしい意味で。ものすごく気持ち良くて。結局言葉で説明出来ない所があったりして、脳科学だったりで説明する事は出来るんでしょうけど、アドレナリンみたいなものが絵を描いてると出て。で、誰しもそういうものがあると思うんですよね。うちの家内も絵を描くんですけど、家内の場合、絵を描きたいっていうエネルギーをギャラリーづくりに転換しましたよね? いわもとさんもそうだと思うんですけど、誰しもがエネルギーってものが勝手に湧き出て来ちゃうと思うんですよね。その湧き出るエネルギーの処理方法っていうの人によって違うと思います。その人を取り巻く環境が湧き出ちゃうエネルギーの発散方法をつくると思うんですよ。で、結局その根源的なエネルギー自体っていうのは、みんな湧き出ちゃってて、その処理方法に困っちゃうと、人を殺めちゃったり、万引きしちゃったりなのかなと思います。」


はい。


「だから、純粋な処理方法を探すべきだと、いつも思うんですよね。別にこれが不純な方法だとは思いませんけど、人によってはそれはギャンブルだったり、風俗であったり、色々数え上げたらきりないですけど、沸き上がるものに対してどんどん処理していくと。で、絵を描く事っていうのももちろんそうだと思うんですけど、結局それを発散して表現する、自分の中にあるエネルギーの投影をする訳じゃないですか? 物づくりに関しては。自分の脳とか頭とかじゃなくて、禅宗でいう、丹田(へその少し下のあたり)って部分があるんですけど、その丹田から湧き出て来ちゃうものを、自分の五体を使って、キャンバスだったり、建築物だったりに向ける。ある人は会計でアドレナリン出まくっちゃうみたいな。方法はいくらでもありますけど、結局それを純粋に出し切れて、つくり上げられてるものが芸術作品だと思います」


「手創り市っていうのは、ものづくりを表現とする人々の集まりじゃないですか? これは言葉でもなく、僕、芸大出てますけどなにか?みたいのでもなくて、例えばその作品を森美術館のバイヤーに評価されてるとか。それはそれでお金が入って来て生活は安定するかもしれないけど、それが芸術作品だという評価はちょっと違うように思います。その人自身のエネルギーが唯一無二のものであって、それ見た瞬間に、作品自体エネルギーの塊だからぶっ飛ばされるに決まってるじゃないですか? カメハメ波と一緒ですよね。」


それを名倉くん、いわもとさん、手創り市に関わる人たちに感じるという事ですか?


「それを感じますね。やっぱり。すごい緻密だし、隙がないなって思いますね。俺なんかそれ出来ないんですよ、結局。逆にクリリンみたいなもんで、フリーザ見て強さだけわかるみたいな(笑)」


「で、物を見て、その人を感じるっていうのが本当だと思うし、それって目に見えない力だと思ってます。目に見えない力があるのか?ないのか?って言ったら、わかんないって言うのが一番本当の答えだと思うんですけど、いずれにしろ、放射能飛んで来てガイガーカウンター近付けるとピーピーピーピー鳴るじゃないですか? あれって目に見えない力ですよね? 俺はあると思ってるんですけど。その人の情念が作品に乗り移るんだと思うんですよ。つくった物に対して。それが物体、としてあって、それを感じた人が買っていくんじゃないかな?って俺はいっつも思ってるんですけどね。めちゃくちゃな話しになってますね(笑)」


いやいやいや(笑)


「で、何聞きたいんでしたっけ?(笑)」


&SCENE手創り市が始まりますけれども、期待している部分でしたりとか、今の気持ちを聞かせてください。


「お寺というものは人間が最終的に行き着く場所であるとともに、寺小屋なんかがそうで、生あるものの学び舎としても存在してきたんじゃないかなと思ってます。

時代の変化とともに寺は内容を変え、人が亡くなったときにしか利用されない近付き難いものになっているように思います。

さっきの話の続きですけど、芸術家の涌き上がるエネルギーが”生”であるならば、その終焉が”死”ですよね。

人間にとって”死”という事象は幾ら遠ざけたところで必ず平等にすべての人間が経験します。というよりも死ぬのが怖くて仕方ないですね。住職になったいまでもそうですよ。

だけど、お寺の子以外わかんないと思うんだけど、人が死ぬ事によって生活が成り立つというかなり特殊な環境でここまで俺は生きて来てるわけです。

自分自身この対局の中道を求めて右往左往している最中な訳です。

”死”の対局にあるものが”生”であるならば、お互いを学ぶ事によって相互の理解が深まるのではないかと思っています。


本来、寺院の担う役割というのは”死”でないように思ってます。

寺院というのは生きる事と死ぬ事のちょうど中間にある事により成り立ってるんじゃないかなと感じてますね。

生と死の共存が寺院としての本来あるべき姿であるように思います。


自分自身は自分自身であって他の誰でもありません。まさに主人公ですよね。全員悟空ですよ。

物を作る事によって自分自身を追求する事、自分自身が何者であるか経験する事が

禅の目指すところである”己事究明”であり、言い換えれば生きるという事じゃないかなと」


はい。


「で、”己事究明”っていうのは禅宗の修行僧にとって第一義なわけです。すなわち”生きる”事です。自分自身が何者か知る為に日夜、朝も夜も坐禅を組んだり、働き通したりしてるわけですよ。手創り市はちゃんと自分自身の追求として作品を作ってる作家さんが多いんじゃないでしょうか?やっぱりなんでもそうだと思いますけど、突き詰めて追い込んでいかないと見えてこない物ってあるように思います。手に職っていうけど脳が覚えてても手が動かないですもんね。感じてる物を素直に伝達するには頭だけじゃダメですもんね。なんか無駄を削ぎ落していくイメージです。結局、生命力って言う言葉が良いかと思うんですけど、手創り市はそれの集約って言う感じですね。綺麗に元気玉が集まってるから、おもしろいんですよね。そういうものが集まってる事自体、必ず人を引き寄せる要因がありますよね。しかもものすごく良いものだと思うんですよね。手創り市に期待してる事って言うのは正直別にないですね。(笑)フリーマーケットが好きだけど行くのがめんどくさくて、うちでやってくんないかなという感じで嫁さんに頼んだんですよね、まさかこんなちゃんとした団体が来るとは夢にも思ってないですもん(笑)名倉さんとうちの嫁さんは、、、、あっ血液型の話はもう止めときますね。いずれにしても楽しみですね。



次にお話しを伺ったのは、ギャラリー「逢む」の設計・施工を担当したいわもとまきこさんと、今回、&SCENEの会場である養源寺に小屋を建ててくださったいわもと善兵衛さんです。善兵衛さんはいわもとさんのお父さんでもあります。


まず、善兵衛さんは娘さんの手伝いで手創り市に出られているという事ですが、手創り市を見て周っての感想、エピソードなど聞かせてください。


(善兵衛さん→善 いわもとさん→い)


善:「たまたまこの間ね、焼物やってる女性の方に話し掛けたんですけれども、アトリエが狭い中でコツコツとやっていて、窯が小さいので作品がたくさんつくれないという事を言ってましてね。みんなこうしてコツコツとやってる事に感心しました。非常にいい焼物でした」


そういう風に作家さんと話して彼女のバックボーン、生活を聞いて、作品をまた見ると感じ方が違いますよね?


善:「そうですね。また深く感じますね、作品に対して。深みが出ますね」

い:「お!なんかいいこと言った(笑)私もそれはわかる」

善:「だけどもね、自分の興味にあるものにいっちゃいます。目がね。だから、綺麗な作品と、味のある作品と色々とあると思うんですけれどもね。僕はどっちかっていうと、綺麗じゃなくてもいいから味のある方を見て、感動するっていうか」


善兵衛さんが今おっしゃった「味のある」っていうのを詳しく聞きたいのですけど。


善:「まぁ、僕自身がですね、何するにしても素人なものだから、いい物を見ると真似したいと思うんだけれども、出来ない訳ですよ。だから負け惜しみでね、そう言ってるのかもわからないのだけど、僕は、綺麗過ぎるよりは、中途半端な物の方がいいと思うな」

い:「お父さんのすごい良いなって思うのは、年取ってくると考え方が狭くなるというか、素直に受け取れないじゃないですか? 物見ても。これはこうじゃない、こうじゃないって。でもお父さんはすごく素直で、作者がどんなに若い人でもどんな人でも良い物は良いっていうのが、すごく素直なんですよ。感覚が。そこが良いなって思う」


そこに偏見みたいなものがない。


い:「そうそう。わかる?」

善:「中途半端な物がいいなんて、かっこつけて言ってるけど、負け惜しみなんでしょうね(笑)」

い:「でも、手でつくる物って使えればいい訳でしょう? それに対して美しさとか見た感じがすごくいいっていうのは、人それぞれ買う人が求めるものであって」


価値観ですよね、その人の?


い:「うん。私は手に馴染む感じとか、形が綺麗だけじゃなく、お父さんが言うように、人の顔とか身体とか骨格と同じ様に、ひとつひとつ違っていいと思うんですよね? そういうものにさっきの背景の話じゃないけれども、そういうものが重なって、この人のこの作品が欲しいっていうのは、よくわかるし、それが手創り市の意味というか」


はい。同感です。では次の質問にいきます。いわもとさんはギャラリーの設計・施工をやってくださって、今、ギャラリーが完成するほんのほんの手前ですけど、今の気持ちと今のギャラリーの状態を教えてください。


い:「自分が仕事をしながらだったので、それを山田さんが良く理解して頂いて受けた仕事だったんですけど、それでも途中途中色んな事があって、延びてしまったんですね。それが申し訳ないなって気持ちと、それでも根気強く、一緒に考えてつくってくれた事、それはやっぱり山田さん自身もつくる人だからだと思ったんですね。御住職もデザインされたり」


絵を描いたりされますよね?


「そう。つくる人なので。あと御住職は、彼なりの禅に対する考え方もおありなので、そういうのに助けられて、まだ細かい所は出来てないけれども、だいたい完成形は見て頂いて喜んで頂けたんですね。それが本当に嬉しくて。弘法大師様に対しては、大工さんたちのおかげなんですけど、本当に思った通りに出来て。最初にお話し頂いて、あの物件を見て、どうしようって思った時に、山田さんから弘法大師様の話しを聞いて、こういう形で弘法大師様があって、ギャラリーがあってっていうのが頭の中にぽっと浮かんだ、そのままがちゃんと出来たので、すごく嬉しいです」


どうもお疲れ様です。ありがとうございます。


い:「ありがとうございます」


初めにイメージがあるじゃないですか?イメージがあってそれが具現化する様に出来上がる事って、僕はすごい事だと思うんですよね?イメージがなんとなくぼやけてるけど、つくりながらイメージを固めていくっていうのもあるじゃないですか?でも前者なんですよね?すごいな。


い:「アトリエの部分に関しては、使い勝手とか、やってみてっていうのがあったので、どっちかというと、うえおかさんの言った後者の方なんですね。でも弘法大師様のあるギャラリーに関しては、うん、そうですね、すごい事だと思います。みんなの手と、手間があってつくれたんだと思います」


完成間際の大工さんたちとの対話や、山田さんとの対話で何か印象的だった事はありますか?


い:「いっぱいあり過ぎて……。本当に今回はたくさんの出会いがあったので。今日もダメだった部分があってそれを直さなければならないのだけど、その時に落ち込んで(笑)、いっぱいいっぱいになっている時に「落ち込んで良くなんるんだったら落ち込んでもいいけど、やるしかない」っていう事と、手創り市の秋田さんと話してる時に「ひとつひとつやるしかない」って言われたの(笑)その通り! と思って。何かつくる時もそうだけど、さっき片付けてて、手間な事っていうのは、ちゃんと順序を追ってやらないと、余計遠回りになるんですよ」


なるほど!


い:「ここで適当に「ここに置いとけばいいや」ってなっても、あとで何かが生じたりするので、その人の為にとっては、やはり面倒でもその時やらなきゃいけない。ひとつひとつやらなきゃいけない。それを秋田さんに言われてホントにその通リと思って。あとは何だろうな……


山田さんが、いわもとさんと出会えて本当に良かったって言ってました。


い:「えー、ホントですか?! ホントに至らない私を。でも感覚的に見るものとか、好きなものの温度が同じ気がしたの。お話してて。例えばつくる物によっても、温かい感じが好きな人と、すごくクリアで冷たい感じが好きな人と両極端いると思うんですね。その温度とか、視点の位置が同じ人だったのでとてもやりやすかったですね。それは何となく最初にお話し聞いた時にわかったので」

善:「でも、でもさ。つくる方はやっぱり温度差があったよ。年寄りが参加しちゃったからさ」

い:「お父さんの事?(笑)」

善:「若い人たちの中に爺さん連中が入っちゃうと、やっぱりそこでさイメージが違っちゃうんだろうね。何回もそれでやり直しがあったね(笑)」

い:「やり直し、どこ?」

善:「照明にしたってそうだしさ、ひとつひとつイメージが違うってさ」

い:「それは家つくるとか、現場では良くある事なんですよね」

善:「それとね、年寄りはコストも考えるんですよ。だからイメージだけでやられちゃうと、結局」


コストがどんどんかかる?


善:「そうなんだよ(笑)」

い:「それでもね、つくるって事はそういうの関係なしにつくるって事でしょう? 今回お引き受けしたのが、ホントにお金を頂くだけのお仕事じゃなくて、つくるって事が前提でやっているので、それを大工さんは理解してくれてるんですね。最初にお話ししてるので。ですけど、他の職人さんたち、電気屋さんだったりとか、左官屋さんだったりとか、色んな人が関わって、色んな手が加わって、例えば大工さんとだけだったら本当に形通リの物が出来るはず。だけれどもそれ以外にも手を借りなければ出来ない訳ですよ。その中でどう折り合いを付けていくかっていうのは、すごく難しい事なんだと思うんです。一人でやれば思い通りに出来るんだと思うんだけど、それが色んな人が関わって来る、誰かと展示する事とかに似ているのかもしれませんね。テーマがあって、そこに向かってゴールするけれども、色んな作家さんがいる訳じゃないですか? 自分が思った通リの物ばかり持って来る訳じゃないから、ああやってたくさんの人の手が入るって事は難しいなって思うし。でもそのストレスはあんまりなかったですけどね、私は。お父さんは感じてたのかもしれないけれど(笑)」


小泉さんにインタビューしたんですけど、自分の好きなものといわもとさんの好きなものが近いって話しをしていて。


い:「おおー!ありがたい。それは本当にそうだと思います。だから話しをしていても例えばわからない人、お父さんがいうお年寄りに、10説明しなきゃいけない事は1ぐらいで伝わるんですよ。それってすごく楽だったし、ありがたかったです。多分そういう事だと思います。小泉さんが言っている事は」


はい、わかりました。ありがとうございます。次に善兵衛さんに聞きたいのですけど、今回、&SCENE手創り市が始まるにあたって、養源寺に小屋をつくって頂いたじゃないですか。その小屋に対する想いと手創り市に対する想いを聞かせてください。


善:「小屋はね、10年位前からつくってるんですけど、大きい物、小さい物、ホントに物置みたいな物まで結構つくってます。今回はそのつもりでね、スタートしたんですけど、オーナーの方がね、庭を芝生にしてそれでその中に小屋があるという様なイメージで、僕の頭の中でもイメージしたんですけど、それが急遽変更になりましてね、一時解体しなきゃならない事になってね(笑)なんとか生き延びましてね、運命じゃないかと思うんですけどね。大きな小屋はね、道路側にポツンと建つ予定だったんですよ。それもまぁ洋風がいいかなって自分でイメージしたんですけど、色んな事情でね、移動しなきゃならない。でもまぁ、移動はしてくれないだろうなって、これでもう解体だなって諦めたんですよ。ところがオーナーの方が新しい所に小屋を引越してくださいまして、まぁ良かったな、良かったなって言ったんですけど」

い:「小屋に対して?」

善:「小屋に対して(笑)みんなが引越ししてくれたんですよ。僕のいない間に。いつの間にか現場に行ったら、新しい場所に小屋が引越してたんです。ホントにね、涙が出るくらい嬉しかったです(笑)でね、まして造園屋さんが、すごい造園屋さんなんですよ。造園屋さんが小屋の周りを立派にレイアウトしてくださりまして、ますます自分はね、困っちゃったな! 周りが立派過ぎて困っちゃったな、って。で、オーナーの方にですね「いやー山田さん、これ場違いですね」って言いました。僕の小屋がこんな立派な小屋の中に置かれちゃいましてね、場違いですね、って話しをしました。「いやそんな事ないですよ、自由につくってくださいよ」って言ってくださって、身の締まる思いをしましてね」

い:「裏切れないよね?(笑)」

善:「いわゆる日本庭園風になるそうなんですけど、そのイメージに合う小屋って事でそれなりにイメージを変えなきゃいけないと」

い:「新たなチャレンジだったんだよね? お父さんにとって。お父さんがつくる小屋っていうのは、ある材料、継ぎ接ぎで、感覚でつくっていって、成り立つもの。小屋ってそういう物だと思うんですよね」

善:「それでね、住職さん、山田さんと話しをしてね、基本的には小屋ってものはそこら辺に残った余り物でつくるっていうのがコンセプトなんですよ。ホントにお金をかけないでつくるというのが僕のコンセプトなんです。ですから今回もギャラリーをつくるにあたっての廃材をフルに使って、それが結局の思い出になる様にね。あと、小屋に対する想いは小さい物に対する想いです」


小さい物?


善:「小さい物の中身をいかに有効に使えるかってことだねー」

い:「最後死ぬ時、小屋で死ねたらいいのにね」

善:「そうそうそうそう」

い:「お父さんは、歯ブラシと、歯磨き粉と、髭剃りとタオルだけでいい人なんです」

善:「物を持たない究極の生活というか、物を持たない贅沢? みないなものじゃないかな?」

い:「それはずっと言ってたよね?」

善:「何が一番大切かっていうと、必要な物は十本の指に入るんじゃないですか?」

い:「それはすごく良くわかる。自分で自分を楽しくしたり、考えたり、自分て無限じゃないですか? 考えたりする事って。だから自分で自分を楽しませたり出来れば、物いらないですよね? 究極ですよね?」

善:「僕はイメージで思うんですけど、敷地がね100あったっら、住まいは5でいいね!」

い:「それでいいと思う!」

善:「それ=小屋なんですよね(笑)」


いい話しですねー(笑)


い:「これみんなに知って欲しいと思う。みんな物持ち過ぎだと思う」

善:「絵画があるじゃないですか? 海に向かって小屋が建ってたり、山の中に小屋が建ってたり、そういうイメージだよなー、小屋っていうのは」

い:「それ良くわかんない(笑)」


それでは最後に、&SCENEが始まるんですど、何か言葉を頂けますか?


善:「そうですね。名倉さんが頑張ってここ迄手創り市を大きくして、その中から色々な作家が生まれて」

い:「それは名倉くんへのラブレターですか?(笑)」

善:「いやいやいや、そうじゃなくて。そういう場をつくってる名倉さんを尊敬しているし、これからも頑張ってね」

い:「それ、名倉くんに向けてだけじゃん!(笑)」


ありがとうございました。ではいわもとさんから。


い:「ある夜ね、毎回遅くまで申し訳ないんだけど、作業をしていて、住職がね、大丈夫ですか? って声掛けてくれたんですよ。その時に禅についてのお話しを伺ったんです。つくる事とか生きる事とかはホントに排泄でしかないと。聞きました?」


聞きました。


い:「その話しをホントにつくる人みんなに聞いて欲しいって思ったんですね。つくる事っていうのは意味がある事ではなく、自分が持ってるエネルギーを出していく=つくる事=生きる事。何でつくりたいのだとか、みんな思うと思う。こんなに苦しいのに何でつくるのかなーとか。お金になんないのになんでやってんのかなーとか、でもそういう事考えなくていいんだー」


排泄行為。


い:「そう。だからその時間はこの三ヶ月間の中ですごく大切な時間でした。そういう事を考えていらっしゃる住職のお寺で手創り市が開催されるっていうのは、直接住職から話しを聞かなくても伝わるかどうかはわからないけど、作品を見てその人が感じるのと一緒で、何かがつながる気がするんです。住職の想いや山田さんの想いが、その手創り市に参加する人につながればいいなって思います」


ありがとうございました。何か言い足りない事はありませんか?


善:「ある!」


言ってください(笑)。


善:「物をつくるにあたってさ、どういう気持ちで物をつくるかって事なんだけど、さっきも言ったけど、完璧じゃなくて自分の気持ちとしては、20%位残して物はつくる」

い:「それはどうして?」

善:「すごく中途半端に終るんだよ。結局100%にならないのよ」

い:「ダメじゃん」

善:「それと、音楽でも何でもそうだけどさ、色んなものを積み重ねていって初めてさ、到達する様なものづくりも音楽づくりもそうだと思うんだけど」

い:「山田さんが、この場所もそうだって言ってたよ。色んな人が重なっていって、ギャラリーの名前になっていったって」

善:「おそらくね、歌謡曲から始まって、クラッシック、ジャズって色んなものを重ねていって好きなものっていうのは自分でつくられているのかなって気がするんだよ。最初から、難しいクラッシックとかジャズとか聴かないで、歌謡曲から始まって。だから器でもさ、何でもさ、木工でも何でもそういう事じゃないかな? それとね、僕が好きな言葉は「ほどほど」って言葉が好きなんですよ。僕の座右の銘というのかな? 100%求めない。ほどほどでいいんだよってね。それをすべてに通したい。娘が「それじゃぁ中途半端じゃないか?」って言うけれども、中途半端でいいの。ほどほどで。それを100%極めたらね、命亡くしちゃう」


盛者必衰ですね?


善:「そう、だから、作家が早く亡くなるってのはそういう事なの。うちの娘には長生きして欲しいからほどほどにやっとけやと言いたい。あとの20%で自分の命を大事にしなさい」

い:「でも、命を削る位、つくる事は楽しいと思います」


ありがとうございました!




最後にお話しを伺ったのは名倉くんです。



開催を目前に控えた&SCENEですが、現段階で決まっている企画についてお話しください。まずHOUSE展から。


HOUSE展は、今日特設サイトがリリースされて、ツイッターだったり、ブログだったり、サイトのお知らせでUPしました。以上(笑)」


そこで見てくださいって事ですね?ではライブについては?


「ライブ担当はうえおかさんだからね。ライブについてはどうなの?「季節をお土産」の「季節を」は何で「季節の」じゃないんだろうね?」


それは季節がもたらしたお土産ではなく、季節を持ち帰って貰うお土産だからです。


「頓知だね」


では、次にギャラリーが完成形を迎えましたが、実際形になった物を見てどう感じましたか?


「いわもとさんや小泉さん、現場の方々ががすごくいい仕事をしてくれたよね。最初からわかってたけれど。今もそうなんだけど、工事が始まる前の段階から、ある程度工事終っても尚、根を詰めてやってくれてて、感謝の一言に尽きるよ。あとは洋ちゃんがギャラリーのほうでもかっこいいビジュアルとロゴを作ってくれてさ、期待通り故に悔しいなってゆう、仲間だけれど嫉妬しつつ何故か対抗心を静かに燃やしてしまうよね。」


名倉くんがこの数ヶ月、山田さんや住職さんとどういう風に対話を行っていきましたか?


「僕の基本姿勢としては、気になることは聞く。同じように、言って欲しいし聞いて欲しい。それを意識してて。意識しなくてもどうせそうなるから。我慢できないのよ、スイッチ入ってしまうと聞きたくなるよね。いつも通リだよね。最初は、雑司ヶ谷手創り市の会場で声を掛けられて、会場を借して貰うって立場であっても、今までの会場とは違って、今回養源寺っていうのは、ご住職とも奥さんとも距離が近いから、聞きたい事があれば聞くし、確認したい事があれば確認する。その中でズレが生じてたらズレをごまかさず精査する。その逆もまたしかり。それが僕の役目だと思ってやってきました。我がままな僕?には適任です」


今まで色々な事があったと思うのですが?


「何が聞きたいの? 嫌な話?(笑)」


嫌な話がいいですね!(笑)


「君も好きだね。嫌な話っていうのはね、実は僕の中にはないし、嫌な話、事に真実が含まれると思ってるから、しんどいことにおかしみだったり感じるし、面白ければなんだっていいって思ってる。けれど、世間一般的に嫌だろうなって事は、お互いすれ違う時ってあって、僕にしてみればそれは大事な過程でさ、お互いにとってもチャンスなの。開催するまでに色々な事があって、すれ違う事はオッケー。そういう中で伝える事、伝えて貰うという事を欠かせない、それは伝え方が上手いとか下手とかじゃないんだよね。繰り返していくことがすごく大事。元々、赤の他人もいい所だし、あって間もないんだから。友達でもなければ、知り合いでもないところから、鬼子母神の会場でたまたま会って、たまたまこっちがその気になってやってるだけの話しだから、それをそこに関わる人間としていかに必然としてゆくか。そこに拘れなかったら絶対に駄目。だって手創り市として動き出すという事は色々な人達を巻き込んでゆく訳だから。大袈裟ではなく覚悟みたいなものは絶対にあるよ」


たまたまじゃないものに変えていく。


「たまたまじゃないものに変えていく。単なる会話じゃない、対話だね。時としてそれが辛い時もあるだろけど、そういう時にこそほんとの気持ちゆうのが試されるでしょ。もちろん、手創り市にとって痛い事を言って貰うこともあるだろうし、ちょっとこちら側が意見を伺うこともあったりとか、そういう事がある思うんだよね。それがあっちゃいけないって言うのは今回の場合ないのかな。それは、結果的にコミュニケーションすることを否定しているって事だから。そういう風に、時にすれ違いもありつつ、話しをさせてもらって、立ち止まって、一進一退をやって来たっていうのは間違いなくあるなって」


そういうコミュニケーションを繰り返したからこそ、何か積み上がっていったものがあるんですよね?


「うん。少しはあると思うよ。たくさん積み上げるのはこれからだよね。スタートラインに相応しい積み上げがある様な気がしているかな」


ありがとうございます。次は新人スタッフの話しなります。

新人スタッフを採用して、選考会があって、シミュレーションがって、スタッフの動きを見て来たと思うのですけど、今感じてる事を。


「例えば、雑司ヶ谷との比較になってしまうけど、雑司ヶ谷っていうのは俺と秋田さんで始まって、その後何人か集まって。今いるスタッフっていうのはある程度出来上がってから参加してくてたんだよね。そういう中で、一緒に最初の怒濤の静岡開催をやったり、色々と大変な時期もあったのだけど、でも本当にゼロからのスタートではない。&SCENEに関してはゼロからのスタート。という所で、選考会にしても、会場のシミュレーションにしても、笑顔なんだけど、少し不安の表情が見え隠れする、それっていうのは、自分がその現場で何をするべきか? 自分と周りの人たち、同じ仲間のスタッフ、いかにしてやっていくか? という事をよく考えている証だと思うんだよね? そういうものを&SCENEのスタッフからはすごく感じてます」


いいチームに育っていきそうですね?


「それはあなたが育てるんでしょう?(笑)うえおかさんはどうなの? &SCENEのスタッフ? うえおかさんはこうやってルポのライターでもある訳だけど、スタッフでもある訳じゃん。スタッフでもゼロからのスタッフって言うよりも、雑司ヶ谷のスタッフのルポをやってた人間でもあるし、静岡の開催の事も知ってる。その中でうえおかさんが今見える景色はどうなの?」


一から始まってるけど、みんなそれぞれには当たり前だけど、それぞれのバックボーンがあって、そのバックボーンが上手い形で絡まりそうな感じはしているんだよね? 例えば大庭さんだったら、積極的に仕切ってく感じとか。


「仕切ってるんだ。仕切られてるんだ(笑)」


仕切られてる(笑)率先して声を出してく感じだとか。


「矢印の人だね」


矢印の人。石井くんにもライブの事でかなり助けて貰ってるし、すごく手が回るんですよ。橋本さんは、地に足が着いてる感じがいいです。ちゃんと自分の意見を持ってそれを言うし


「橋本さんは裏でサポートしてくれそうだよね?」


町田さんは、イラスト、すごくいいものをあげてくれている。そこで&SCENEにカラーを付けてくれている。


「そうだね、今日もバナーが一個出来たよね」


で、新人スタッフではないけれど、秋田さん。やはりスタッフとしての視野が広いし、頼りになります! では、最後の質問です。開催を間近に控えて、今の気持ちを伝えてください


「最初のルポで言ったけど、単に東京に新しい会場が出来たっていうだけじゃない、新しい可能性。それが何かと言ったらまだわからないのだけど、新しい可能性っていうのは何だろうって常に感じ、考えながら、たくさん模索しながらやっていきたいと思ってます。あとはお寺の新しい可能性、そこをしっかり考えなければならないから、その辺はお寺と常にコミュニケーションを取りながら僕らが出来ることを学びつつやってこうと思ってます。今回こうして様々なことを考え学ぶことができた山田さんやご住職には感謝しています。」


ありがとうございました。



&SCENE開催を三日後に控えた状態でこのルポも完成に至りました。

ここからは個人的な想いを書かせて頂きます。


&SCENEの名前や、&SCENE自体の事を想像する時、僕の中にはいつも「未来」という言葉が浮かびました。

新しい景色。それが僕の中にある、&SCENEのイメージだったのです。

新しい会場。まだ見ぬブースの配置。作家さん。新しいギャラリーに本堂でのライブ。


&SCENEの開催は、数ヶ月先の10月28日(日)。

それは確実に「未来」でした。


しかし、&SCENEにスタッフやルポライターとして手創り市に関わり、僕は生きる「今」の中に、たくさんの新しい景色を受け取りました。


それは養源寺に初めて来た時の事、山田さんや住職さんと話した事、スタッフのみんなと新しい手創り市を通じて関わる様になった事、ギャラリーが着々と形になっていく様、本堂の青い龍の絵、ライブを行って頂くバムクーヘンさんとの出会い、久し振りにゆっくりと語ったいわもとさんや、初めてしっかり話せた善兵衛さん、大工さんたち、その親方の小泉さん、色々な人々を中心にした色々な景色。

思い返せば、&SCENEは、初めて名倉くんに、伊豆に行く車の中でスタッフのお話しを貰った時からすでに始まっていたのです。


そして「今」というSCENEが、ただただ「今」であり続ける事。しかし「今」は着実に過去からの変化を遂げ、新しい「今」を創造し続ける事。

そんな当たり前の事に「今」感じるものを覚えます。


ひとつの市・イベントが出来上がる迄を僕は内側から見て来ました。

そこにはやはり、人があり、そして人と人との対話がありました。

どこまでも続く対話の連続です。その断片を僕は拾い集めました。


養源寺さんと手創り市サイドで行われた対話の中には、名倉くんの言った様に、時にすれ違い、時に後退りするものもあったかもしれません。

しかし、今こうして、その蓄積された言葉たち、対話が、&SCENEという肉体を構成する細胞のように結び付き、今に至るのです。

そして、その細胞は、また新しい対話という新陳代謝を繰り返し、&SCENEという肉体をも成長させます。


そんな風にして、何かが始まり、続いていく事に、僕はシンプルに感じるものを覚えています。

そして僕は、&SCENE開催という「未来」を「今」に変える事でしょう。

しかし、その時、その「今」が、ただ流れ過ぎるだけの「今」に終らない様にしたいのです。映像をただ再生するのではなく、録画するように。

&SCENEに向けてここまで積み上げて来たもの、それが形になり、目の前で変化していく様を噛み締めながら記憶したいのです。

それが僕の「&SCENE」なのではないのでしょうか?



※ご意見ご感想は下記mailまでお気軽にどうぞ。


&SCENE手創り市

うえおかゆうじ 




&SCENE開催直前ルポ:前編

&SCENE手創り市開催直前ルポ・前編:10月8日のこと


10月28(日)に千駄木・養源寺にて第一回の開催を予定している&SCENE手創り市。

その開催前のラストルポを今回、前・後編に分けてお届けします。


前編は10月8日(月/祝)に行われたシュミレーションをこの機会に当て、みんなから声を拾いました。

まずは、この開催前直前ルポの企画を僕に持ち寄った名倉くんのインタビューからスタートです。


今日は&SCENEに向けてのシュミレーションですけれども、どんな様な事をやろうと思っていますか?


「千駄木の駅と本駒込の駅、この二つの駅が最寄り駅で、本駒込の駅からのアクセスに関しては僕の方でもう写真を撮ったので、最初は千駄木の駅からの道順をスタッフと一緒に歩いて、例えば看板置く場所はどことか、ポイントはどことか、まずは来場者に向けてのアクセスの仕方を確認します。次に会場に着いたらスタッフに会場の案内をします。受付の場所だったり、フライヤースペースだったり、お客さんと出展者のトイレ。この会場には移動販売車を入れるので移動販売車の場所。手創り市開催道具入れの小屋。小屋はいわもとさんのお父さんがつくっていて、それに荷物がどれくらい入るか、ちょっと山田さんと相談しながら確認します。あとは本堂でのライブ。これはうえおかさんの担当だよね?何を確認するの?」


照明。雨が降った場合、自然光だけでなく照明を使うのでその確認と、あと石井くんにも音の出し方を知って貰いたいなと思って、それをやっていこうとかと思ってます。


「それとギャラリー。ギャラリーは養源寺さんの運営だけども、手創り市のスタッフとして見ておいて貰いたい。現場の職人さんも今日はいるので挨拶を兼ねて。次、一番大事なのは出展ブースのチェック。この前まで完成していなかった工事の場所を再度確認してブースをつくれるかどうか? 当日のブースのつくり方。ガムテープの貼り方。ロープの張り方。その辺を確認するのが今日の流れかな」


今回&SCENEの開催前ラストルポなんですけど、名倉くんの方でこの企画を僕に持ち寄った想いを聞かせて貰えますか?


「開催にむけての最後のルポなので、手創り市を開催する事、ギャラリーをつくる事、その二つの事を当初から関わってくれた人たち、僕らスタッフはもちろんの事、養源寺で言えば住職さんと奥さん、設計・施工をやっているいわもとさん、いわもとさんのお父さんの善兵衛さん。あと、大工のボスの小泉さん。そうした人達にルポをすることで開催までのおさらいと流れを追い、多くの方に見てもらいたいと思い植岡さんにお願いしました」



早速僕は、今回ギャラリーの工事を担当してくれている大工さんたちの親方的存在、小泉さんお話しを聞きました。



まずは、ギャラリーの工事に関わる経緯を?


「細かく言うと電気屋さんの紹介で僕が入って来ました。電気屋さんっていうのは、いわもとさんのお父さんのお友達、知り合いで、いわもとさんの方から大工さんいないかっていう話しで、僕の方に電気屋さんから声が掛かって、一回現場を見に来るっていう流れで始めました」


初めて現場を見た時の印象、いわもとさんから提案された事を教えてください。


「例えば工事内容、下地をして壁を貼ってください、とかはありましたが、特に提案はなかったですね。で、僕も寸法取って一応見積りっていうか、そういう感じで流れだけを聞かさせて貰いましたね」


その時に、&SCENE手創り市が養源寺で始まる事などの話しは出たのですか?


「なんとなくは聞かされました。でも全然僕も頭に入ってなかった感じでしたね、その時は」


現場を見たのは何月位ですかね?


「5月か6月位ですかね? 定かじゃないですけど。その時、現調って感じで、採寸やら何やらをやりました。その一日だけ。1、2時間のことですけど」


で、実際やってみようと思った。


「一応、工事内容を聞いて見積もり出させて貰って、実際僕たちのケースだと工事金額が高かったりすると、違う業者さんに頼まれたりするので、出来たら楽しそうな現場だなぁーって思ってはいましたね。だから、いわもとさんが決めて頂ければやりたいなーとは思っていた現場です」


やっぱりそれは、いわもとさんや、電気屋さん、いわもとさんのお父さんとの関係性ありきなんですかね?


「そうですね。なんか楽しそうな感じだなっていうか、その時1、2時間でしたけどやってみたいなっていうのはありましたね。楽しみだなっていうか」


その楽しみだなって思ったポイントを表すエピソードなどあれば?


「その時のキーワードで『アトリエ』『ギャラリー』っていうのもあって、楽しそうだなって。そういうのも好きな方なので」


そうなんですね!


「例えばみんなに来て貰える様な場所。実際その時には、手創り市の事は全然知らなくて、たくさんの人たちが来る催しだとは思わなかったんですね。アトリエでつくった物をこっちで飾るんだろうな、くらいの。あと、檀家さんたちや他の方たちが来てちょっと覗けるくらいの感じなんだろうな、というイメージではありました。最初は」


今小泉さんは「そういう場所が好き」っておっしゃいましたが、ギャラリーとかアトリエとか人が集まる場所をつくるのが好きなのか? それともご自身もギャラリーなどを実際観るのが好きなのか? その辺りの話しを聞かせてください。


「美術館とかに行って観るっていうのはホントないんですけど、例えばどこか歩いてて、お店でも何でもなんですけど、いいなって思う感覚は好きですね。色んな所を見たりするのは。多分誰も目を付けてない様な所でも、いいなって思う感覚っていうか」


惹かれるものがあれば?


「この場所覚えてとこう、とかそういう感じではありますね」


そのいいなって思う感覚を仮に言葉にするなら?


「それは……うーん」


すみません。難しいですよね?


「難しいは難しいですよね。どういう事なんだろうな? 『落ち着く』もあるんだろうな。難しいですね」


小泉さんの中にあるイメージがあって、それに近いものに惹かれるというのはありますか?


「それはありますね。でもそのイメージは定かではないです。色々な要素があるし」


『落ち着く』というキーワードが出ましたけど、今回のギャラリー、アトリエをつくられて、小泉さん自身の好きな感覚、それはものすごく反映されてますか?


「いや、見事に僕の好きな様な現場でしたね。いわもとさんのセンス、空間デザインっていうものが、僕もやりたい、やってきた様な事がここに出されている様な気がします。丁度この2、3年の間に、こういう古材を使ったり、珪藻土を使ったり、漆喰を使ったりって工事を三、四回やらせて貰ってるので。周りの友達が「かっちゃん(小泉さん)の現場はこういうの多いよね」っていうくらいの。でも、『こういうの』の『こういう』は実際良くわからない事なんですけど、反映されてはいますね。やりたい事に関しては」


いわもとさんから話しを聞いたのですけど、工事をやっていく中で、その場その場で注文を出しながらつくっていって貰っているという話しがあって、「普通だったら怒り出すのに」って彼女が言ってたんですけど、小泉さんたちが忍耐強くやってくれて、今まで仕事した中で一番仕事しやすい大工さんだったって話しを聞いたんですね。


「ああ、嬉しいですね」


その辺りのやり取りの話しを聞かせてください。


「僕もあんまり、がーがーいくタイプじゃないので(笑)これが終ったら次の現場があるって急いでる感じでもないので、余裕があったから良かったのかなっていう。他の大工さんも余裕があればいいんだと思うんですけど、余裕がなかったのかもしれないんですけど。いわもとさんのセンスっていうのはすごく好きなので、色々聞きたいなっていうか。じゃぁ、こうしたらこうしようよ、っていう提案出来たりとか、そういうのが楽しかったですね。いわもとさんこう来ましたー。いいですねー。じゃぁこうつくりましょうか?」


お互いすり合わせていった部分が大きいんですよね?


「そうですね。だから怒る事もないって言ったらいいのかな? あと、つくりたいものというか、キャッチ出来ればやっぱりいいものが出来るって信頼出来たので、そこが話を良くするというか、焦らずにゆっくりやっていこうというのにつながっていったんじゃないかな?」


いわもとさんの今までのお仕事とか作品は観た事はなかった?


「全くないです。でもここに古い茶色い家具を置いて、じゃ、壁は何色だとか、その対話の中で僕の中で勝手にイメージは付けさせて貰って、いわもとさんから、ここはこうしたいっていう要望に、付けていく様な感じで。だからイメージしやすかったですね」


それだけでも意識の交換が出来てたって事ですよね?


「そうかも知れないですね。一番いいのはやっぱり、つくりながら喜んで貰えたりとか、こうなったらいいね、とか、そういうのがやっぱいいですね」


山田さんや住職さんとは、ギャラリーをつくるにあたってどの様な事を話しましたか?


「結局は僕もいわもとさん通しての話しなので、色々な器具に関しては直接話しはしたのですけど、基本はいわもとさんと山田さんが話して、いわもとさんが決めて、それを僕が聞くっていう感じでした」


山田さんが「大工さんたちの笑いが絶えない、すごくいい雰囲気だ」っておっしゃってたんで。


「基本、周りから見ると大丈夫なのか? って思われがちなんですけど、むすっとしてやるより、笑いながらやってく方がいいものが出来るっていう、今までの自信っていうか、そういうものがあるので、イライラしてもそういうのは見せない努力はしてますね。もちろんこの現場でイライラしたのかって言ったら、そういう訳でもないですけど、そういう風に今まで修行などをして来たので、良かったですね、そう考えると」


小泉さんは大工さんになられてから、何年くらい経つのですか?


「18年間やってます」


始めようと思ったきっかけってなんだったんですか?


「親が親方なので、家業を継ぐみたいな形でやりました」


今は、独立というか?


「いやいや、親方と僕と若い衆二人でやってます。で、今は三人で動いて貰ってるので、僕一人で動いても大丈夫な形なので。実は、ここに一切親方たち来てないんですよね(笑)だから、信頼出来る友達と、みんな大工経験のある人たちなので、一緒にやってます」


ギャラリーの話しに戻りますが、だいぶ古家具・什器など入って。


「いい雰囲気ですよね?」


いわもとさんの空間に隙間のある感じというか、間がある感じというか、空間が配置された物によって生かされてる感じもすごくあって、僕は個人的にすごくこの空間が好きなんですけど。実際、ものすごく完成に近いと思うのですけど、そこで今思う事を聞かせて頂けますか?


「ベースとしてはいいものが出来たなっていうのと、あとはいわもとさんが動かしていくっていうか、色んな表情をつくっていくんだろうなという風には思います」


「表情をつくっていく」って言葉、いい言葉ですね。


「いい言葉ですね(笑)」


では、インタビューを終えたいと思います。何か言い足りない事があれば?


「全然ない(笑)ドキドキしちゃってますもん、僕」


ありがとうございました。


普段お話しをさせて頂いてる時は、言葉の90%以上にギャグが混ざっているのではないか? というほどユーモラスな小泉さんも、今回の慣れないインタビューに緊張した様で、得意のギャグは最後にチラリと覗かせる程度でした。そんな彼の今回のインタビューは小泉さんの根にある、大工仕事や人間関係に対しての真摯な姿勢が伺えるものでした。



次にインタビューを行ったのは、&SCENEスタッフたち。

まずは石井くんから話しを聞き間した。


シュミレーションを終えて感想を聞かせてください。


「養源寺さんに来て、感触はつかめたかなと思ってます。実際シュミレーションとしては、現場でやってみないとわからない事があったので、その辺、つぶしていけて、次につなげる事が出来たかなという気はしています」



本堂でのライブも担当してくれるという事なんですけど、その辺での見えて来た部分だったりとか、足りない部分はどういった所ですかね?


「やっぱりもっと、アーティストのバムクーヘンさんとやり取りをして、意見を聞いたりとかですね、これからまだまだ詰めていく部分はあるかなと、実際現場に来てみて思いましたね。で、やっぱり、お堂をそのまま活かす形でライブ出来ればいいかなと思ったんですけど、うえおかさんはいかがですか?」


僕もそうですね、お堂でやるからこそってあるじゃないですか? その空間を活かしたいなというのはありますよね。自然光が素晴らしいのであれば自然光でもいいし、最小限の照明でもいいのかなって思いました。


次に、開催に向けての意気込みを聞かせてください。


「初回なので当日どれくらい人が来てくれるか? っていうのがちょっとまぁ不安ではあるんですけども、チラシ配りなり、草の根作戦じゃないですけど一応やってますので、こっちはこっちでやれる事をやって待つという感じですね」


やれる事はやっている、と。


「今もそうですし、これからも。そうして来てくれるお客さんや作家さんを迎えられたらなと思います」



次に話しを聞いたのは橋本さんです。


シュミレーションを終えて感想を聞かせてください。


「図面からだとあまりイメージ出来なかったのですけど、実際に見てみて、雰囲気とかスケールとかわかったので良かったです」


特に困った点などはありましたか?


「木の生え方とかは、実際の図面とも違う所があったりで、一応ブースとかも計って仮で決めたけど、あとは前の日に実際にロープ引いてみないとわからない所もまだまだあるなって感じましたね」


他に何か気付いた事があれば?


「すごくいい雰囲気というか、ここでやったら気持ち良さそうだなっていうのはすごく感じました。あと、土の所とかもし雨が降っちゃった場合どうなるのかなって気になりました」


本堂のライブについて気付いた事もあれば?


「ここでやるって単純に素敵だなって思って。音の響き方とか、アーティストさんが歌ってその周りを囲む姿とか想像するとすごく楽しみだなと思いました」


今日、千駄木駅から歩いて来たのですけど、その際に目に付いたものとか、ポイントとなるものはありましたか?


「ちょっと距離があるかなとは思ったんですけど、今日来る前に谷根千エリアを歩いてたら、たくさんの人が歩いてたのが印象的だったので、お散歩がてら来てくれたら嬉しいなとはすごく思いましたね」


ありがとうございます。それでは、第一回開催に向けての意気込みを。


「まだホント、私も初心者というか、どうなるかわからないんですけど、出展者さんとか来てくれた人がみんな楽しんでくれる様になるべく気配りを欠かさずして、頑張りたいなと思います」



次に話しを聞いたのは大庭さん。


シュミレーションを終えて感想、気付いた事などを聞かせてください。


「初めてここ会場に来たから、現場に来ると、やっぱり事件は現場で起きてるんで(笑)来て初めてわかる事とか、これくらいの大きさなんだとか、ギャラリーこんな感じに工事してるんだとか、そういうのが実際に見れてすごい良かったですね。やるんだっていう実感がちゃんと持てたかなという気はします」


選考会の時より段違い?


「そうですね。選考会は紙の上の情報を目で追ってくだけだったので、実際のブースは位置も図面を見て埋めていく感じだったんですけど、会場に来ると、ブースの位置も木の位置でずれたりとか、来てみて初めてわかる事があったんで良かったです」


今日、千駄木駅から歩いて来たのですけど、その際に目に付いたものとか、ポイントとなるものはありましたか?


「駒込中学校かな?」


垂れ幕?


「垂れ幕が気になったかな。あとは、エリアとしていいなって思いましたね。いる人たちも良い人そうな感じだったし、ひみつ堂のカキ氷は美味しいし(笑)ちょっと谷根千エリアからは外れてはいるけれど、静かですごいいい場所だなとは思いました」


お堂でのライブはどう思いましたか?


「どうやって集客するかがやっぱりポイントなのかなって思いましたね。せっかく来た人たちを、どういう風にライブに導いていくかとか。でもきっとライブの音がこの会場に漏れたりしてて、音楽がある場所、音楽が空間をつくるじゃないですけど、それは雑司ヶ谷にはなくて、&SCENEならではなので、すごく良いなって思いましたね。音が流れてる手創り市」


感想の中で言い足りない部分はありますか?


「来る人に一言。寒いので、厚着をして来た方がいいですと言いたいです。シュミレーションをして今「寒っ!」って思ったので、秋なのでみんなちゃんとあったかい格好をして来てください」


それでは最後に開催に向けての意気込みをお願いします。


「第一回なんでどうなるかはわからないんですけど、一人でも多くの人に来て貰って、作家さんとの出会いだったり、いい物買えただったり、いい音楽聴けただったり、何かしら来た人に持って帰ってくれるような、そんな&SCENEに出来たらいいな、なんて思います」



次に話しを聞いたのは町田さんです。


今日シュミレーションだったんですけど、感じた事を自由に聞かせてください。


「とても寒かったのですけど、個人的にはギャラリーが見れたのですごく嬉しかったです」


町田さんは絵を描いているっていうのがあるから、ギャラリーにもすごく目がいくっていうのはあるんでしょうね?


「そうですね。ギャラリーについて何もどういう広さとかも知らなかったので、それを間近に見れて、しかも建設中の所を見る機会とかあまりないので、出来上がる前の状況とかもちょっと見れて嬉しかったです」


ギャラリーについての感想を。


「お寺の中にあるというだけで、印象が違うというか。中もかっこいいし、光もかっこいい。すごく魅力的だと思います」


お堂でのライブについてやお堂について何か感じた事はありますか?


「お堂に入るだけで空気がピンとしてたり、外と違う空気が流れていると思うので、そこで音楽を聴いたりするのはぜひ体感したいなと思ってます」


では最後に第一回開催に向けての意気込みを聞かせて頂けますか?


「はい。第一回から関われる事を誇りに思って(笑)頑張っていきたいので、ぜひよろしくお願いします」



次は、大庭さんが僕にインタビューをするという形式です。インタビューされる側に回るのって毎回少なからず緊張しますね。


シュミレーションを一日終えて思う所を聞かせてください。


「千駄木から会場まで歩いたのだけど、前歩いた時は夜だったからか、あまりお店のある印象はなかったのだけど、今日は、昼間開いているギャラリーや小さいカフェが等が意外とあるんだなという事と、あと、森鴎外記念館というのが出来ていたから、こんなものもあるんだっていうのと、あと、駒込高校・中学の垂れ幕」


垂れ幕!やっぱり!でもこれシュミレーションの感想じゃないですよね?


「いや、意外と目印となる場所や、食べる場所があるんだなと思ったって事です」


本題で、シュミレーションの方はいかがでしたか?


「シュミレーションはまず、駐輪とか駐車に対する態度、どちらも用意がないことをはっきりと伝える、そこが大切だと思いましたね。あと、ブースの配置、やってみて出て来た問題ってすごくあったから、その問題をその場その場でクリアしていけたのはやはりやってよかったと」


俺の力だと(笑)


「俺の力では全くないです(笑)僕はメジャーの端を持ってただけだから、あとでみんなからヒヤリングさせて貰います。あとはライブのこと。現時点では決まってない事が山盛りあって、模索してる感じなんで、そこで大庭さんのアイディア、靴はビニール袋に入れた方がいいのではないか? とか、色んな意見がみんなから貰える様な環境はつくりたいし、そうやってやっていけたらいいなと思いました。あとバムクーヘンさんのライブはお堂でやるって事にも意味があるので、その空間を最大限に活かせる様な調光、例えば自然光だけとか、最低限の明かりだけ点けるとか、それを本番試しながらやっていきたいと思います。それは天候によって変えていく形で」


そうですね、では開催に向けての意気込みはいかがですか?


「僕昨日、雑司ヶ谷の手創り市にスタッフとしていってきたんですよ。一回目のシュミレーションの時に、受付が上手くいかず、視野が狭くなっちゃってダメだったんですけど、昨日受付を任されて、結構普通に出来たんですよね。それが自分の中で」


自信につながった?


「自信と迄は言わないですけど、不安は解消された。あと、意気込みとしては、ギャラリーではこけら落としの企画、本堂ではライブと、雑司ヶ谷とは毛色が違う、初めての手創り市の開催という事なので、きっと何かお客さん、作家さんのリアクションも変わるんじゃないかって思っていて、そこを見てみたいというか、その感想を聞いてみたい。第一回目に&SCENEという波紋を落として、広がっていくものを体感したいと思っています」


では第一回目は、うえおかさんが会場の声を拾うべきですね。そこから悪い点が見えてくるかもしれないし、伸ばすべき所が見えてくるかもしれないから。ぜひやっていって欲しいですね。もちろん時間があればですが。テンパっちゃうと大変だから(笑)



次に話しを聞いたのは秋田さんです。


今日、千駄木駅から歩いて来たのですけど、その際に何か気付いた事はありましたか?


「千駄木は会場まで遠いなと感じました。来る人には本駒込を勧めた方がいいなと思いました」


シュミレーションを終えて感想、気付いた事などを聞かせてください。


「名倉さんたちが事前に計ったのと、実際の会場に差があったから、ブース配置の確認が出来て良かったなと思いました。現場で修正出来たから」


ギャラリーについては?


「この間いわもとさんと一緒に買い付けに同行させて頂いた什器が、ギャラリーに並んでて、おー!っと思った。この棚がここにー!みたいな。自分から同行したいって言って、買い付けに行かせて貰って、ただ横で見てただけなんですけれども、一緒にいたいわもとさん見てたから、実際ギャラリーに入ると、すごい距離が身近になったっていうか。多分買い付けに行ってないと「わー素敵!」で終わりなんだけど、一緒に行って選んで、まぁ見てただけだけど、それが実際に並んでるから距離感がすごい縮まった感じがした。だから行きたいって言って良かった」


じゃ、今後秋田さんもギャラリーに深くコミットしたい?


「いや違う違う。基本的に手創り市の仕事は受身というか、長くやっているから、それをやってるだけだったんだけど、自分であれやりたいこれやりたいっていうのはなかったんだけど、&SCENEは新しく始まるってのもあるから、その一歩が買い付けに行きたいって事だったのね。だから自分からやりたいって言った事、ただ仕事があってそれをやるよりも、自分でやりたいって手を挙げた方が距離感が縮まるというのを再認識しました。だから、今後、そういう風にやっていきたいなって思いました」



今回、最後に話しを聞いたのは、シュミレーション後に再び名倉くんです。


今日、千駄木駅から歩いて来たのですけど、その際に目に付いたものとか、ポイントとなるものはありましたか?


「小さい個人店がいつくかあったので、そういう所を目印にしたり、サイトで紹介したりだとか、今後そんなことを具体的にやってゆこうと思いました」


お堂で音出しをしたり、ライブの話しなどしましたけれど、そこで感じた事などあれば?


「本堂を使うにあたってルールがあって、そのルールの上で何が出来るか?それはもう、担当のうえおかさんが考える事だし、石井くんと工夫していって、話しをしていく中でいい形が見つけられればなと思いました。そこは、うえおかさんが担当する以上はうえおかさんからのアクションがなければ、あまり広がりがないだろうなって思ってます」


次にブースの確認の際に感じた事を教えてください。


「前に再変更した時にブースの配置をつくって、さらに今日、ブースの配置に変更があって、使える所、使えない所があって、そういう所をシュミレーションをやる上で、他のスタッフと確認し合えて、スタッフの方からもどんどんどんどん声が上がったり、ここはこうした方がいいんじゃないか? このブースは木があるからつぶれちゃうから道のつくり方を変えようとか、そういう所は積極的に話しがあったので、スムーズじゃなかったが故に、スタッフ内での会話から意見を出し合えてたので結果的にすごく良かったかなと。やっぱり、スタッフの声がどんどん上がって来るというのはすごく大事な事だよ。それに新しく何かを始める上でそういうチームでないと新たな可能性なんてのは言葉だけになってしまうので、今すでにその芽はあるんじゃないかと個人的に思ってます」


最後に第一回開催に向けての意気込みを。


「意気込みは特にないのだけれど、一度開催してみての意見をスタッフ、出展者の方共に是非聞かせてもらいたいし、この会場はお寺の方とも凄く近い距離で開催できるので、そうしたことがプラスな方向でやってゆけるよう僕らも取り組んでゆきます。」


スタッフたちがそれぞれの視点から、今回のシュミレーションで気付き取った事や、来るべき開催に向けて想いを馳せているのが伺えたかと思います。僕もそれを肥やしに第一回の開催を迎えたいと思っています。


後編は、その後、ギャラリーが完成を迎えた養源寺の会場を中心に、山田さん、住職さん、そしていわもとさん、善兵衛さんにお話しを伺っていきます。

どうぞご期待ください。


(前編のルポは10月8日にインタビューしたものを元にしております)


※ご意見ご感想は下記メールまでお気軽にどうぞ。


&SCENE手創り市
うえおかゆうじ 




座談会:はじめての選考会を終えて

&SCENE スタッフ座談会 2012年9月22日



9月16日、雑司ヶ谷・手創り市で初対面をした新しいスタッフ5名。

雑司ヶ谷では、手創り市の研修として、午前中いっぱい働き、そして次週土曜日は&SCENE第一回目の選考会が行われました。

今回、その場に集まった新人スタッフを中心に、座談会を開く事に。

まだ始まったばかりの&SCENEの肉声をお聞きください。


(司会・植岡→植 大庭→大 橋本→橋 石井→石 名倉→名)


植:&SCENEスタッフ座談会です。

大:「&SCENEトーク! みたいな(笑)」

植:&SCENEトークですね。

大:「じゃ私ガヤ芸人かな?(笑)」


植:じゃ、みなさん自己紹介を(笑)

大:「大庭です。自己紹介って何言えばいいんですかね?」

植:好きな事とか?

名:「普段こんな事してます、とか」

大:「散歩とかふらふらしてます」

植:散歩が好きなんですね?

大:「何となくふらふらっと。あ、でも最近アクティブに屋外で遊んでます」

植:アウトドア?

大:「この前、キャニオリングに行って来ました」

植:キャニオリングって?

大:「川を登る、歩く、落ちたりする」

石:「僕も知らないですね」

名:「シャケみたいだね」

大:「シャケじゃないですよ!ウエットスーツ着てみんなで川登。で、崖から飛び降りるみたいな事をやってきて、超楽しかったです。こんな自己紹介でいいのかな?」

植:いいです。いいです。では次は・・・

橋:「橋本です。食べ物に関する事は好きです」

大:「パン屋がすごい好きだってさっき言ってましたね」

橋:「かっぱ橋に行くのも好きだし、スーパー見るのも好きだし、安い所から高い所まで。食器とかも好きだし、あとはもうすぐ編み物を始めます」

大:「編んで編んで私にも」

名:「植岡さんも言わないとさ。待ってますとか(笑)」

大:「クリスマスまでに待ってますとか(笑)」

名:「気の利いた事言わないとさ、座談会にならないよ、ほら、仕切らないと!!(笑)」

植:結構、難しいね(笑)

橋:「あと、お散歩とかも好きですし。自転車に乗ってどこかへ行くのも好きですし、映画館も好きですし」

大:「多いね!(笑)やばい、私なんかキャニオリングしか言ってない。大丈夫かな?」

橋:「基本的には引きこもりですけど」

植:アクティブな引きこもりですね。

大:「今の聞いてると何も引きこもってない!(笑)編み物くらいしかなかった」

橋:「そんな感じです」

植:料理つくったりするのも好き?

橋:「はい、適当ですけど。人に食べさせられないけど」

植:その時に器との組み合わせとか考えます?

橋:「あーそんなお洒落な事は出来なくて、お弁当のおかずをつくり置いたりとか、そういう実用的な」

植:生活的な話ですね。ありがとうございます。それでは。

石:「はい。石井と申します。29歳です。普段は会社員やってます。ちょっと編集の方でやってたんですけど、読書が趣味ですね。あと、音楽鑑賞、映画鑑賞。普通ですね」

一同:爆笑

植:好きな作家さんとかいらっしゃいますか?

石:「井伏鱒二とか好きですね」

植:おおー。

大:「知らなーい」

橋:「昔の人、純文学ですよね?」

石:「最近好きになりました。何でかっていうと、荻窪に井伏鱒二が住んでいて、『荻窪風土記』を読んでたら色々読んでみたくなって」

名:「『珍品堂』とかね。」

植:珍品堂?

名:「骨董屋さんの話」

石:「あとは変わってるんですけど、昔からSF小説とか好きで」

植:おお!SF!

名:「サンフランシスコ?」

植:サンフランシスコ?

石:「サンフランシスコ???」

大:「誰も今、共感出来なかった(笑)」

石:「すみません。実はそんなにマニアじゃないです」

植:レイ・ブラッドベリとか?

石:「ブラッドベリも好きですけど、アーサー・C・クラークとか、カート・ヴォネガットとか、彼はSFに入るかわからないですけど。あと、『ハイペリオン」っていうものすごいぶ厚いやつを中学生の時に読んで。ダン・シモンズって人が書いてて」

大:「ダン・シモンズは聞いたことある」

石:「上巻・下巻合わせて3千ページくらいあるんですよ」

大:「それ読む中学生ってすごいねなんか(笑)」

石:「なんか、そういうのが好きだっていうと変態呼ばわりされるんですよ。友達に(笑)」

植:何故SFが好きなの?

名「そりゃ、男の子だからだよ」

石:「夢があるじゃないですか?あと、段々実現していくんですよね、SFで書かれた事って。書かれた事が現実になっていって、そこがすごいなって。じゃ、これもその内、現実になるのかなって。すいません、あと、『坂』が好きです」

名:「タモリ?」

石:「タモリには負けないぞと思っているんですけど、負けますね(笑)」

名:「歴史も、知恵もあるからね」

石:「彼の方が博識ですね、全然」

一同:爆笑

大:「もう、タモリが仲間みたいな(笑)」

石:「文京区に住んでた時は坂だらけだったので、うはうはだったんですけど」

植:たまんなかった。

石:「たまんなかったです」

植:登りも下りも関係なく好きなんでしょう?

石:「そうですね」

名:「年寄りの敵だね」

石:「あと坂を登った所が本郷通リとかになってて、ここが尾根なんだな、みたいな。で、不忍池に下って行って、ここは谷底なんだなみたいな感じで、地形を辿るみたいな」

植:おおー!

大:「わかんなーい(笑)」

名:「次行こう。次は植岡さん」

植:僕はいいよ。

橋:「聞きたい」

大:「植岡さんのマイブームは何ですか?」

植:マイブーム??? 僕は小……

名:「グラビアを集めてる?」

植:集めてないよ、そんなの!

大:「誰がいいんですかー?(笑)」

植:全然好きじゃないんですよ、そういうの。僕は小……

名:「男の方なんだよ」

植:めちゃくちゃになってんじゃん!

大:「名倉さん、石井さんは、そういう目で見られてるんじゃないですか?(笑)」

植:絶対使えないよ、こんなの。

名:「絶対使うよ。こういうことだけ覚えてるから」

植:わかりました。そんな感じです。終わりです。

大:「わかんなかった。今、何もわかなんなかった」

植:あ、では、小説を書くのが好きです。

大:「ああ、是非今度読ませてください」

石:「あの、植岡さんの書く小説のジャンルは?」

植:ファンタジーもあるし、リアルな物もあるし。

橋:「好きな作家さんは誰ですか?」

植:ヘルマン・ヘッセとマイケル・ドリス。

石:「『車輪の下』?」

植:車輪の下は読んでないんですけど。

大:「あれ(笑)」

植:車輪の下は一番メジャーで、主人公も死ぬって聞いたので、なかなか手を出せない。でも他の作品はだいたい読んでます。だから、タイミングが来たら読もうと思ってます。

名「死ぬ前に?(笑)」

大:「でも長生きしそうだから大丈夫です」

植:ありがとうございます。って褒め言葉かどうかわかんないよね?(笑)

一同:爆笑

植:微妙なラインで攻めて来るからね、大庭さんは(笑)

大:「長生きしそうな笑顔が。笑ってると長生きするらしいので」

植:免疫力が高くなるんだよね。確か。

橋:「そうなの?」

大:「そうなんです。いいと思いますよ」

植:マイケル・ドリスさんっていうのは、ネイティブアメリカンの方で、もう亡くなってしまったんですけど、灰谷健次郎さんとかが訳をしている、大人のための児童文学ってくくりの三部作があって。

橋:「ふーん」

名:「亡くなってる人ばっかだね」

植:そうだね。

大:「最近の人のはないんですか?」

植:森博嗣の、小説ではなくて、自分の考え方を書いた新書みたいのがあって。

大:「へー」

植:『自由をつくる。自在にいきる』って本があって。自由とは何か? って言ったら、思い通りになる事だって言ってて、それはどういう事かって言うと、剣豪が剣を揮うじゃん、自分の思い通りに上手く揮える様になる事、それが自由だっていう様な話しを展開していく、ってのが良かったですね。

大:「みんながちょっと飽きてきたんで(笑)次行きますか?」

名:「ここもカットしないでね(笑)」


植:はい、では次行きます(笑)&SCENEのスタッフになったきっかけ。

石:「僕は単純に、雑司ヶ谷・手創り市に訪れる事でファンになって。訪れる人みんな楽しそうだし、もっと関わっていって、作家さんとかと知り合ったりとか、ネットワークがつくれたらいいなっていうのが。月並みなんですけど。そうすればもっと楽しいし、来て貰える人達にも、作家さんにも楽しんで貰えたらこっちもやりがいがあって嬉しいなと思って」

植:よりコミットしたかった?

石:「そうですね」

植:はい。ありがとうございました。では次。

橋:「はい。私も雑司ヶ谷の時から好きで、だけど実は最近あんまり行ってなくって、久し振りに行こうかなってホームページ見たら、丁度募集をしてて、おおこれは!って。前に一回、雑司ヶ谷で募集していた事があって、迷ってる内に決まってしまって、これは迷ったらまた締め切りになっちゃうからとりあえず応募しようと思って応募して。そうですね、石井さんと一緒で色々関わってみたかったとか、ミーハーな気持ちもあったりとかで」

植:はい。ありがとうございます。

大:「なんか真面目な話になってる(笑)」

名:「植岡さん突っ込んでいかないと」

大:「植岡さん突っ込んでいかないと(笑)」

植:ああ、わかりました。突っ込んでいきます。

大:「私にですか? やられたら三倍返しにするタイプなんで(笑)」

植:いいですね! やりましょう!(笑)

大:「そうですね。きっかけ? もともと私、雑貨屋さんになりたくって、雑貨が好きで、ていうのをずっと考えてたんですけど、ずっと普通に会社で働いてたらそういう事を考える暇もなく、過ぎていって、6月に28歳になったんですよ。そん時に「やばくね? 28か?」って」

植:俺、38なんだけど(笑)

大:「あははは。やばい、あれ? もっと上が(笑)ずっと同じ会社で6年目になっちゃって、長いな、なんかって」

植:俺、仕事してなくて6年だけど。

一同:爆笑

大:「これはちょっと、大御所過ぎて言うのがおこがましいのですが、同じ会社で5年以上働いてて、忙しい会社なので、夢とか考える時間がなくって28になった時に、そろそろ人生考えようと思って、やっぱり雑貨屋さんになりたいなって思って、でもふつうにある雑貨屋開いてもなって思いながら、道を目黒から家へ向かいながら歩いてたら、「あぁ、私は手創り市とか好きだから、手創り市が雑貨屋になった様なお店を開きたいな」って思ったその直後くらいに、ホームページを見たら募集してたんで、これは運命感じてやるっきゃなくね? みたいな。で、応募した訳ですよ」

植:皆さん、タイミングの妙っていうか、それがありますね。

大:「その時に見て募集してて、しかも新しい会場で新しい人たちでやりますっていうのがいいなって。きっと今ネットワークがあるところに入っちゃうと、私が何かやりたいって思っても言えないかもしれないし、雑司ヶ谷の募集も以前見ていたんですけど、そこは受けないで、今回新しく&SCENEで良かったなって思ってます」


植:ありがとうございました。では次に、先週皆さんが行なった雑司ヶ谷・手創り市の研修についての感想を。

大:「楽しかったです。朝早くてビビって寝れなかったですけど」

植:あ、そうなんだ?

大:「そう。起きれなかったらどうしようって。でもちゃんと起きれて行って、そこでみんなに初めて会って、会った瞬間みんな良い人で、あぁ良かったって」

植:第一印象良かったんですね?

大:「はい。で、みんなでつくってく感じとか、作家さんも仲良さそうで、ちょっと譲り合ったりしてるのとかも見て。いつもお店があるのが当たり前みたいなのが、そういう準備している所が見れた時、やっぱりいいなって、ふと思いました」

植:結構アンテナ張って見てますね?

大:「アンテナ張って見てます。植岡さんの仕事っぷりも見てますよ(笑)」

植:ぐー(笑)そこについては語らないでください。

大:「そこも監視しつつ、頑張りましょう一緒に」

植:よろしくお願いします。では、次。

橋:「私も研修って言っていいのかってわかんない程楽しんでしまったので、これでいいのかなって思っちゃったのが第一で、お客さんも出展者さんも良い人だし、こんな楽しんじゃって、これでいいのかしらって思いました」

植:仕事的に辛かったって事はない?

橋:「全くないですね。ただ蚊が多かったくらいですね」

名:「作家さんと話しはした?」

橋:「はい。ちょっと立ち止まって。でも変な責任感じゃないんですけど、あんまりふらふらしてちゃダメなのかな? って思っちゃったんですよね」

大:「私と足して割ったら丁度いいかもしんない」

橋:「でも私は受付にいても楽しかったので。はい」

植:では、次、石井さん。

石:「殆ど橋本さんと右に同じなんですけど、やっぱり外部から訪れて参加するのと、中に入ってスタッフとして参加するのって、ちょっと視点が変わって、見えてくるものがある。具体的に何かってのはそんなに言えないんですけど。やっぱりもっと関わっていって、もっと色々出来たらいいなって思いました」

植:何か提案が出来たらって事ですよね?

名:「具体的に何かありますか?」

石:「完璧すぎて何も言う事なかったですね。雑司ヶ谷は」

名:「は?そうなの!? そんな事ないでしょう?」

石:「あとは男性がいて良かったなって。名倉さんがいなかったら応募してなかったかもしれない」

一同:「あーーーーーーー!石井さんも!」

石:「いやいや。女性の方達だけでやってるのだったら、入り辛かったので」

名:「でも女性ばっかりだよ、雑司ヶ谷は」

橋:「でも、女子が集団になった時の嫌な感じがないっていうか」

大:「そういう女子な感じがない」

橋:「サバサバしてていいなって」

名:「みんな植岡さんに厳しいだけだよね(笑)」

大:「植岡さんに対してドSな」

植:みんながみんなね(笑)

大:「植岡さんどうでした? 研修終えて?」

植:研修はテンパリましたね。池上本門寺でも&SCENEのシュミレーションを兼ねて受付等やったんですけど、その時はそんなに。あんまり向かないな、というのはあったんですけど。

名:「フッ(笑)」

植:そんなにテンパッてる感じじゃなかったんですけど、今回はテンパッちゃって。視界がすごく狭くなって。

大:「ホント、メンズ二人が並んでるシーンはシュールだった(笑)」

石:「ガチガチだった?」

大:「二人とも「あっー」って」

名:「植岡さんが「あーっ」ってなってるから、石井くんに伝染して。感染されたんだよウイルスが(笑)」

大:「植岡さん、汗とかすごかった」

名:「下、ぬかるんでたもんね、つるつる(笑)」

植:水溜りが出来てた(笑)

大:「湖が出来てましたよ(笑)」

名:「植岡さん、溺れていたもん」


植:ホント、これは慣れなので、これからも受付やらせてください。では次いきます。選考会を終えての感想を。石井さん。どの辺を注意しながら見たとかありますか?

石:「申込書の写真、見せ方、作家さんのセンスって重要なんだなって思いました」

大:「きっといいものだろうけど、この写真じゃ良さがわからないとか。いっぱい並んでるのを撮って、どれが見せたいのか? こっちに『?』みたいな。一個の物にフィーチャーしている写真の方がいいとか、背景が大事だとか、思いましたね。個人的な感想ですけど」

石:「写真でわからない時はコメントも見て、情報を補足して、この人はこういう想いでやってるんだなってのは見るようにはしましたね」

橋:「結局自分が好きなテイストとかは、割と言いやすいけど、あまりよくわからない分野の物にコメントを出すって事が難しくて」

大:「どこまで個人的な感情でいくべきなのか?」

植:そこで迷った時は、やっぱり写真の見せ方に注目したかな。僕は。あと、勉強会とかやれたらいいなと思った。

大:「勉強会?!」

橋:「知識が付く事によって、物の見方は変わりますよね?」 

石:「実際の現場で作家さんと話すチャンスがあるから、そこで色々知識を仕入れたりとかも出来ると思うんだけど」

植:そうですね。作家さんから話しを聞くのが、肉のある情報というか。

大:「私、興味ある作家さんにしかこれまで話しかけなかったから、これからは満遍なく聞いてみようかなってちょっと思いました。やっぱA4の紙からだけ読み取るって難しいな」

石:「実はこの間の雑司ヶ谷の時、それを意識して満遍なく話し掛けたりして」

植:おお! では次は選考会の進行の仕方について。

大:「それはこれから変えていって良くなっていく気がした。やりながら良くなる」

橋:「でも、大庭さんがいなかったらどうだったかねえ・・・」

植:とんとんとんとんとんとん、仕切ってくれて。

大:「仕切り屋なんで(笑)」

石:「おんぶにだっこしてしまいました」

大:「いやいやいやいや。出来る人が出来る事をやればいんですよ」

植:おおー! 良い事いいますね!

大:「そう思う。いっつも」

石:「今日のタイトルになるんじゃないですか?」

大:「小説の台詞に使っていいですよ(笑)がはは」


植:ここにでかい女がいますよー(笑)では最後に、今度の開催に向けて意気込みや考えてる事を知りたいのですけど? 僕はライブ担当で、ライブ企画やります。

大:「それとかも私達三人にはわからないから、もっと知りたいかも。ライブやるんだーくらいしかわからないし、だからあんまりうちら三人はそこに主体性がないっていうか」

橋:「現場に行ってみたい。あんまりイメージが沸かない」

名:「ライブの事なら、今みんなで話ししたらいいんじゃない? どういう事をやりたいとか? 具体的にこの人とやりたいだけだと、それは前にも話したけど単なるブッキングだからね。だから、あそこでどういう事をしたいか? お客さんにどういう風に接して貰いたいか? という事の方が大事だし、それがないと、作家さんに声掛けるのにただの条件設定だけになっちゃうじゃん。そこじゃない部分の話を考えたいよね?」

植:この間、名倉くんと話して、案が浮かんでるのは「春夏秋冬」っていうライブ企画を考えたんですね。それは、春のなんとか。例えば、ベタたけど、「春の桜「夏の海」「秋の紅葉」「冬の雪」とか、キーワードを決めて、で、春夏秋冬、同じアーティストさん達に出て貰い、一年を巡るというものを考えたりしていて、今後肉付けしようと思ってます。

大:「テーマ的な」

石:「いいんじゃないですか?」

名:「感動した?(笑)ちょっと泣いちゃいそう?」

石:「ケツメイシの曲を思い出しました」

名:「かぶってない? 大丈夫? パクッてない?」

植:ケツメイシ聞いたことないもん!

石:「『花鳥風月』かな?」

植:花鳥風月かぁー。

名:「あと、『モーニング』とかもいいよね? 朝の午前中にライブやるって発想はあまりないでしょう? でも手創り市の会場だったら、そこにはドリンクを出す人がいたり、パンを出す人がいたら、それを作家さんに提供して貰って、朝のモーニングを食べながら」

大:「いいな。その食べ物に合う音楽を聴きながらという素敵な空間があったら」

名:「そうそうそうそうそう。そんな感じのノリがいいかなって」

大:「手創り市らしいって何だろうなぁ?」

石:「『&SCENE』にかかってるかもしれないんですけど、景色に合うっていうか、背景に流れている様なライブっていうのを今、モーニングを聞いてて思ったんですけど。でも音楽がただのBGMになっちゃったらつまらない感じはするんですよね。そこにライブであるっていう」

大:「植岡さんの即興詩しかないんじゃないですかねー」

植:即興詩、いきますよ!

大:「じゃあ、三年後くらいに」

一同:爆笑

植:ずいぶん寝かされますねー(笑)

大:「あっためて、あっためて、あっためてからの」

植:あっためたら即興詩じゃないじゃん(笑)

大:「確かに。磨いて磨いて磨いてからの。満を持して」

植:満を持して。41歳で(笑)重いね、41。

石:「ギャラリーの方は始動してるんですよね?」

名:「最初のこけら落としとかは。一応、今は、月に一本企画を立てる予定でいて、一個形にしないと、やって貰いたいなって作家さんをそこに連れて行けないもんで。ひとまず、ギャラリーとして箱が出来ないと、次に進めないし、聞かれた時に答えられない事が多いから」

植:他には? 何かワークショップでもいいし。

大:「私、ワークショップやりたいんですよね。ワークショップすごい好きで。最近やってる所が少なくてあんまり行ってないんですけど、前は雑貨屋さんでやってて行ったりとか、何かつくったりとか、そういうのを実際体験出来る場みたいなのってなかなかないなぁーって思って」

名:「それ企画しよう」

大:「企画しましょうよ」

名:「場所があるんだかららさ。ギャラリーだって使ったっていいんだし。お堂使ったっていいからさ」

大:「私ワークショップ担当! やりたい。私もつくりたい。一緒に」

名:「それでいいと思う。その方が紹介するにも気持ちがこもるよね?」

大:「意外とやってみたら、違う何かが見えてくるんじゃないかな? こんなに大変だったとか、そういうのもわかるし。どうですかね?」

橋:「うん。お手伝いします」

大:「チーム・ワークショップで」

植:僕もワークショップやりたくて。手伝って貰いたいんですけど。

大:下僕として使われるかもしれない(笑)

植:いえいえいえ。言葉。詩のワークショップをやりたいなと思っていて。詩で、『SCENE』を表すものをつくりましょう。そこに、平面の作家さんとコラボレーション(発音過剰に良過ぎ)したりだとか。

大:「何今の????」

植:すげえ、発音だったね(笑)

大:「あはははは。コラボーレーションの発音が良すぎて、超ツボだった私的に!」

一同:爆笑

名:「何故いきなり?(笑)」

植:わかんない。わかんない(笑)

石:「完璧にアルファベットでしたね(笑)」

植:まぁまぁ。で、参加したみんなから集めた詩を『小さな本工房』さんとかに製本して貰うとか。

名:「それがやりたいんでしょ? あと、最後に『ん』がついちゃいけないワークショップとか?」

植:しりとり?

名:「うん」


植:はい。では次にいきます。

石:「池上本門寺に僕は行けなかったんですけど、会場に農産物があるってどうでした?」

名:「真面目な話、会場に農産物の人が出てるといいですよ。会場に継続して出展してくれ様になると、そういう農家さんの食材を扱ってみたい飲食店の人だったり、フードの出展の人達だったりとつながっていくんじゃないかなって可能性があるから、それがいいなって。その辺って、待ってると来ない。たまに来たりするんだけど、間違って来ちゃったみたいな感じ。池上本門寺の時にはこっちから声掛けていったから良かったけど、そういうにしていかないと、手創り市っていう出来上がってしまってそうな看板があって、そこに自分から参加してくっていうのはないと思う。やっぱりファーマーズマーケットとかではないからさ。こちらからアクションしかけてゆかないときっかけはつくれないかなって」

石:「手創り市の中にあって「異」な感じはしたんですけど、でも面白いなって僕は思ったんで」


(沈黙…)


植:他に何もないようなので、この辺で。

大:「今、一本締めしようとしましたよね?(笑)」

植:してないしてない!(笑)

石:「突っ込むなー」

植:突っ込みますね。ありがとうございました。

一同:「ありがとうございました」


・・・・・


いかがでしたでしょうか?&SCENEスタッフの選考会後の座談会。

この座談会にどんな意味があるのか?と言われてしまうと、ほとんど目的意識はないのですが、強いて言えばスタッフの様子を紹介するという事でしょうか。

&SCENEスタッフは既に始動していて、チームとしても機能している感が凄くあります。

張り合っても仕方ないのですが、雑司ヶ谷も負けて入られない、と選考会が終わった後に真面目に思いました。


出展者発表は10月2日。

はじめての開催は10月28日となっております。

皆さまのご来場をお待ちしております!!


&SCENE手創り市

名倉




&SCENE手創り市ルポ:8月31日のこと


第2回「&SCENE 手創り市・ルポ」2012年8月31日


開催まで二ヶ月を切った「&SCENE 手創り市」。この日僕は、&SCENEの会場となる養源寺さんにお邪魔し、現段階で工事中にあるギャラリーを拝見させて頂きました。

誘ってくれたのは、ギャラリーの設計・施工を担当するいわもとまきこさん。

手創り市にも出展してくれている作家さんでもあります。

(2012年8月開催の雑司ヶ谷『手創り市のルポ』に

 彼女のインタビュー記事が掲載されています)


工事中のギャラリー。骨組みとなる梁や板張りの壁面などを眺めつつ、いわもとさんが大まかな説明をしてくれました。後の彼女の言葉にも出て来ますが、今回「つくりながら変えていく」というつくり方を大切にしているとの事。そのつくり方に僕は、生き物の様な柔軟性を、このギャラリーに感じたのでした。山田さんの意見や名倉くんの提案する企画、それを受けたいわもとさんの考え方・感じ方が伝わる様にしてこのギャラリーは完成していくのだろうと。


ギャラリーが入る建物は大きく分けて二部屋あり、奥がギャラリーとなり、入口側の部屋がアトリエ・教室やワークショップなどを開く寺子屋となります。



名倉くん、秋田さんの到着を待つ前、僕といわもとさんは、工事現場にある空き缶やペットボトルを水で濯いではゴミ袋により分けるという作業をしました。

いわもとさん曰く、「ゴミを片付けるのは大切。何故ならゴミがなければそれだけ大工さんの頭の中もクリアな状態で仕事に入れるから」との事。

そんな言葉にいわもとさんの気遣いを感じつつ、僕らはそれを続けました。


そうこうしているうちに、二人が到着。二人はまず、山田さんと今度立ち上げるギャラリーのWEBサイトの事などを打ち合わせるとの事。


そして打ち合わせが終わり、僕はまず、養源寺の山田さんにインタビューをしました。


植岡(以下、植):ギャラリーについて、名倉くんとどんな話しをしたのですか?


養源寺・山田(以下、山):「窓を付けると窓の方が気になってしまって、作品に目がいかなくなる。作品をよく見せる場ににする為には、大きい窓は付けない方がいいだろうって」


植:ギャラリーの工事を見ていて、その様子は?


山:「やる気満々で。大工さん、炎天下の中、朝8時から来て夜7時くらいまでやってるんですよ。皆さんすごく仲も良く雰囲気もいいし、話すとすごい楽しく話せるし、歳も同世代で、みんながみんな楽しんでやってます。大工さんがすごく良い人なんですよ。何でも快く引き受けてくれるし、面白いし、笑いがすごいですよ(笑)。いい気が流れてる感じがしますね」


「ギャラリーもつくりながら変わっていくんですよ。例えばライト。当初はスポットライトだったんですど、一個一個、電気を付け替えられるコンセントがあるので、作品によってペンダントライトを垂らしたりとかも出来るし、一つ一つ作品や展示会の様子によって替えられるんですよね。灯りですごく印象が変わるじゃないですか? それもギャラリーにとって大事な事だと思ってます」


植:いわもとさんの印象はどうですか?


山:「すごくやりやすいし、私が言った事を更に良いものにしてくれるというか。言葉で伝わらない事も簡単に酌みとってくれるし、更にそれを良いものに変えてくれる」


植:内容はまだ話せない部分もありますが、ギャラリー、こけら落としの企画展はどうですか?


山:「企画書を読んですごく面白そうだと感じています。企画展やギャラリーに関しては名倉さんを信頼しているので、お任せして、皆さんに認識される様な、興味を持って頂けるものになればと思ってます」


植:ギャラリーのサイトについてはどんな話しを?


山:「ギャラリーと寺子屋の施設についてのサイトです。お寺のホームページってなかなか見る人がいないと思うんですけど、ギャラリーや教室のホームページなら探してる人もたくさんいると思うので、そこから入って、最終的にお寺の中にあるんだな、とわかる様なつくり方をしようと」


植:何かサイトに対するイメージを伝えましたか?


山:「弘法大師の絵を山口さんのタッチで描いて欲しい。でも、それだと寺子屋の方があれなんで、あんまり考えてなかったんですけど」


植:二つのバランスを取りつつ?


山:「両方でいいものがあればと」


植:ギャラリーと寺子屋は別々で運営するんですか?


山:「別々です。ギャラリーは閉めていても寺子屋はどんどん授業が入れば、ずっと開けられるかなと。お葬式とか法事とか関係なく使えると思うので。ギャラリーは企画展等がある時だけ開くので」


植:最後に思う事があれば?


山:「手創り市開催については手創り市さんに一任しているっていうのが安心しています。気楽と言ったらあれだけど、楽しみです。ただお客さんとして行けるっていうのが」




次にインタビューしたのは雑司ヶ谷のスタッフと&SCENEのスタッフを兼任する秋田さんだ。


植:雑司ヶ谷と&SCENEの違いは?


秋田(以下、秋):「スタッフでいうと雑司ヶ谷は一般の人を選んで敢えて、作家活動している様な人は選ばなかったんです」


植:敢えて取らなかった?


秋:「うん。手創り市に出たいってなっちゃうとスタッフの仕事が出来ないでしょ?そうなるとスタッフの仕事が回らないから基本的な方針として、作家じゃない人を取ってた訳。そうすると、企画を!って言っても『自分は企画とかやるタイプじゃないから』って言って、そこにあまり積極性はなかった。だけど、今回、&SCENEには作家でもアーティストでもやりたい人を取ろうってしているから、そこに期待しているのはある。スタッフの積極性みたいな所に」


植:会場の違いから生まれるものは?


秋:「藝大がすごく近くにあるから、アーティスト系の人がたくさん出てくれないかなと思って。それは雑司ヶ谷にはあんまりないでしょ? 雑司ヶ谷と同じっていうのが嫌だからエリアに期待してるって事はありますけど……。うえおかさんはどうなの?&SCENEのスタッフになったきっかけは?」


ここでインタビュアーは秋田さんに変わり、僕が話しを聞かれる事に。


植:「僕は、手創り市のライターをやらせて頂いてるんですね。『アトリエ訪問』だったり、『ルポ』だったり。で、雑司ヶ谷のルポの最終回にも書いたんですけど、GW辺りに、このまま手創り市とさよならするのも悲しいなっていう気持ちが出ていて、それってルポが8月に完璧に終わるってわかってるからなんですけど。そこで定員はいっぱいだけど、雑司ヶ谷のスタッフになれないかなとか考えてた時に、名倉くんからA4の紙一枚で、今後の仕事の予定を渡されて。そこに、四つあった仕事の最後の欄に、養源寺のスタッフになってくれないだろうか? って書いてあって。名倉くんの話では、どんな仕事をするんであっても、どうせやるなら面白い仕事をした方がいいんじゃないか?って。そこで話を振って貰って、その場ですぐ返事はしなかったのだけど、半ば心の中では返事は決まっていて」


秋:うえおかさんは将来小説家になりたい訳でしょう?スタッフという事は文章とは関係ないじゃないですか?それなのに、なんでそれをやろうと思ったの?


植:「単純に名倉くんと仕事しているのがすごく楽しいっていうのがあるから。それは秋田さんも同様に。この点が大きかったのと、僕は個人的にバンドをやっていて、ここを初めて観に来た時に、本堂に龍の絵があって。そこでライブをやりたいって密かに思ってて、それだったらスタッフで入っちゃった方が色々やりやすいんじゃないかっていう企みもありつつなんですけど。あと、小説に関してはリミットを決めていて」


秋:スタッフの期間?


植:「小説家になったらスタッフを辞めるって決めてます。名倉くんも自分の書いてる方で上手くいったら、『そこはぐずぐずしないで辞めてください』って言われてて。それだったら逆のバネみたいなものになると思って、スタッフをやりつつ、書く事もやって、よし辞めてやるぞ!じゃないけど」


秋:寿退社みたいなものだよね?(笑)


植:「そう、寿退社。そういう事は考えてる。でも一番大きな理由は手創り市の事をすごく好きになったっていうのがあって。作家さん達との交流とか、雑司ヶ谷や静岡のスタッフも好きだし。それがあったから始めたってのがあったから、それと小説は全部が全部リンクする訳じゃないかもしれないけど、そういう形でやらせて貰おうと思っています」


秋:スタッフじゃなくて、文章に関わる仕事で&SCENEに関わる事は考えなかったの?


植:「それは、ライターの仕事をその時すでにいくつか貰っていたので、ライターの仕事は継続していく事はわかっていたので」


秋:次の質問。養源寺や千駄木に思う事。これってライブが一番大きいんじゃない?


植:「ライブ。ルポやっててもお客さんの声でライブを求める声がすごくあったんだよね。音が出せるか出せないかって事と。ライブという企画があると、人の集まり方も違うと思うんだよね?」


秋:違うねきっと。


植:「音が演出するものってまた特別だから、それはすごい楽しみにしてます。」

秋:次の質問ね。どんな市にしたいか?またはやってみたい企画など。これ、スタッフのみんなにやりたい企画を募集してるじゃん。だからどういう案が出て来るのか楽しみですね。そこはすごい期待してる。うえおかさんだったら、どんな企画がやりたいですか?


植:「僕は詩のワークショップみたいな事をやれたらなと。例えば、その場で詩のワークショップをして、詩をみんなから集めて、それを小さな本工房さんに、後々製本して貰うとか。「SCENE・景色」というお題で、平面の作家さんも交えて詩のワークショップをやれたら面白いかなとは思いますね」


秋:そういうのは今までにないね。


植:「はい。作家さんも交えつつ。秋田さん、開催にかける意気込みは?」


秋:スタッフをやる意気込みは正直なところ、あまりないんです……。手創り市で何か始める時、それに関わって作業するのは、私の中では当たり前の事で。とくに何も考えず、スッと入ってやってる感じ。でも、やる気がないってことじゃありませんよー(笑)新しい場所、スタッフ、これまでになかったギャラリーやライブなど、環境の変化を楽しみにしてます。雑司ヶ谷のスタッフも続けるので、月2回、両会場の違いも楽しみ。


植:「ありがとうございました」



次に僕は、いわもとさんにインタビューをしました。



植:ギャラリーの工事の段階はどの位まで進んでいますか?


いわもと(以下、い):「やっと半分です」


植:具体的にはどういう行程に入っているんですか?


い:「大体の枠組みが出来て、一応ちゃんと固まって来ているので、あとは仕上げていく段階です。ギャラリーの部分はそうですね。それ以外にアトリエの部分があるので、そこはつくりながらどんどんどんどん変わっていってしまうと思うので」


植:つくりながら変わっていく? 


い:「そうですね。普通の現場と違って、最初にこれを入れるだけっていう什器とかがなくて、まず箱をつくって、その空間が空いた状態で何処に何を置いていくか?みたいな。自分の中で展示をしているみたいな。展示の場所をつくるみたいなイメージでアトリエの部分はつくりたかったんですよ。山田さんと一緒に。彼女がどうやって一日を過ごすかを想像して、箱の中にこういう物があったらいいっていうのは聞いてあるので、それを今度仁平(古家具店)さんの所に行って、棚とか全部選んで来て、ここで組み合わせていく」


植:ギャラリー工事の一日の流れを教えてください。


い:「私がここにずっといられる訳ではないので、だいたい大工さんともう一人の方が二人で開けてくれてるんですけど、で、前の日に話しをした事を色々やっていてくれていて、夕方私が来て、どうだった? 今度明日はどうしようって話しをして、一日が終わる、みたいな」


植:その大工さんともう一人の方はどんな方なのですか?


い:「大工さんは今までやった人の中で一番楽な大工さんです。話した事が10あって、だいたい4くらいしか理解して貰えなかったりするんだけど、それが結構ほぼわかってくれる大工さんに今回出会えたのですごくありがたいなと思ってます。こういう現場なだけに。ホントに違う大工さんだったら、毎日私怒られてると思うし、こんな風に自由にやらせて貰って、大工さんと話しながらその場その場で変えて貰えるっていうのはホントにすごい事なんですよ、現場では。時間も掛かるし、大工さんの方に忍耐力もないと、やってられるか!ってなっちゃうので、すごいありがたいです。それは最初に入って貰う前に、私はこういう事をやってて、ここで手創り市というものが開かれて、これからこういう人達がここで勉強したり、様々な場になっていくんだよって話しをお食事しながらしたんですよ。で、その時の事をちゃんとわかってくれて、それも面白いって思ってくれる人だし、すごくセンスのいい人なので」


植:今日、山田さんとはどんな話しをされましたか?


い:「だんだん話が具体的に、ギャラリーの流れとか、運営していく上での具体的な流れが、やっと山田さんの中でもつながって来たというか、名倉くんとお話ししたりして現実味を帯びて来たんだと思うんですけど、そうなった時に自分がこうやってこに居たいから、ここはちょっと直した方がいい、という事が出来て来てたので、それを今一度お話ししましたね」


植:それを形にしていくって事ですよね?


い:「そうですね。全部出来ない場合もあるんですけど、普通の現場だと最初に決めた事が割と全てで、割とそのままっていうのが現場なんだけれども、今回ここを引き受けるにあたり、山田さんって方も知らない方だったし、でもこういう形にしたいであろう事は名倉くんからも聞いていたし、山田さんとも話した中でわかったので。そこに近付ける様に、私達自身の中身も変えていけるように、こう、っていう固定概念じゃなく、場所をつくる意味じゃないですけど、せっかくつくるものだから、他にある様な形じゃなくてもいいし、ここをつくっていく上で出来ていく約束事があってもいいし、それを見て作家さんが良いって思ってくれる様な場所にしたいと思ったんですよね。なので、普段お客様とはしない様な話しをしながらつくってる現場ですね」


植:普段そういう話しはなさらない?


い:「あんまりしないですね なるべく基本的な仕事の仕方として、私はその場その場の現場がないので、オーナーさんが大切にしたい事を大事にするって事はあるんですけど、ここまで一緒にっていうのはないですね」


植:そういった意味ではいわもとさんにとっても新しい試みというか。


い:「ありがたい事です。それが上手くいくかはこれからやっていく上でだと思うのだけど。


植:こけら落としの企画展『HOUSE』に作家さんとして参加されるという事なんですけど?


(ここから先は色分けできません。対談のよなもの。)


秋:プロデューサーじゃないの?


い:コーディネーター?


う:そうなんですね。失礼しました。


秋:うえおかさん失礼だよ(笑)


い:失礼じゃないよ。そんなん言われたら潰れちゃうよ(笑)


う:どうですか?『HOUSE』は、今の段階としては?


い:今はまだフワフワした感じですね。展示会の基本となる物語を自分の中に馴染ませるというか……


秋:馴染ませる?


い:そうしないと……役者みたいだね?


秋:女優だね(笑)


名倉(以下、名):役に成り切るんだよね?


秋:女優だよ女優。


い:すごい恥ずかしい。


名:私、女優(笑)


い:手創り市に行けなくなる。何様だよって(笑)


秋:コーディネーターって何をやるんですか?


い:什器を選んだり。


名:最後の着地点。


い:まだフワフワしてるから、ちゃんともうちょっと話しを聞いて確かなものにしないと出来ないと思います。


う:そういう段階って事ですね。


名:『HOUSE』の一人の人物の部屋だから部屋の全体をつくるのか、ワンシーンをつくるのか?まだ話してないけどね。それをどうするのかっていう所から、全体と部分的なところって面積によるじゃん。すごく狭いのに全体をつくろうとしても押入れになっちゃうからね。だから、そこは出来上がった時の状態がわからないと物語の何所をトリミングするのかっていうのは、わからないよね? 


う:ではこのまま名倉くんのインタビューに。



植:名倉くんは今日養源寺に来て、山田さんとまず、どんな話しをされたんですか?


名:「ギャラリーのサイトの話です。あと、チラシをどういう風につくっていくかっていう段取り。スケジュールの話しを」


植:名倉くんはギャラリーが工事に入ってから来たのは二回目になるのかな?どうですか?そこから沸いて来るイメージっていうか?


名:「まだスケルトンの部分はあるけど、箱の出来上がるイメージは自分の中で固まって、この箱であれば、こういう企画をやれば面白いかもしれないなっていうのが浮かんでます。出来上がったイメージはもう充分掴めているつもりです。あと、仕事場の様子を見て、『住む』って雑誌があるんだよね。その雑誌がすごく好きで、良い雑誌だから、そういう雑誌を見ながらコミュニケーションを取っているというのは仕事場の環境としてはいいんじゃないかなって。何故かって言ったら、人って言葉だけでは伝わらないし、言葉の使い方なんてみんなバラバラだから、ビシュアルってものを通して説明する。それを着地点にするし、そこを出発点にもするっていうのは、より良いやり方だよね、ってゆうのを現場を見て思ったので、いわもとさん頑張ってねえって。そういう所に出るじゃん、その人のセンスというか、やり方が。だから頼む相手間違ってなかったよって」


植:先程、いわもとさんとはどの様な話しをされたんですか?


名:「実際のギャラリーの事であったり、最初のこけら落としの企画展の事であったり、というよりも仕事の仕方、人とのやりとり、そっちの方が気になったので、ギャラリーとは関係ない部分を話しをしてました。箱は出来てゆくものだし、それは最低限のことだからさ、その過程が大事じゃん」


植:企画展、『HOUSE』について。まず『HOUSE』というものがどういうものか、伝えて頂けますか?もう発表していい段階ですよね?


名:「いや、まだ言いたくないな。でも、最初の企画展は『HOUSE』という企画展です。だけど中身は今はご勘弁を」


植:次に、スタッフについて聞かせてください。面接の段階を経て、今のスタッフに決まった流れを。


名:「今回の募集はスタッフ5名。&SCENEの会場は5名いれば出来る規模なんだよね。今までと同じ考え方で、スタッフの人数が多いからって僕は一個も良い事はないと思っているから、過ぎるのは駄目だし、足りない位がベスト。それはチームワークとしても、人間関係としても。募集人員5名に対して思ったよりも募集の数が多くて、その中からスタッフを選んでいったんだけど、初めてと言っていい位スタッフを選ぶのに悩んだ。落とす人を選ばなきゃなんない。決めてしまえば次へ難なく行けるけれどもすごく悩んだかな。ていうのが今で、九月の雑司ヶ谷の手創り市では&SCENEスタッフの研修をします。その後に選考会があって、最初の選考会は雑司ヶ谷スタッフと一緒にやることになってます。そのあとに会場シュミレーション」


植:あと二ヶ月切りましたけど、名倉くんの今の想いを聞かせてください。


名:「今回は単純に会場をつくればいいって話しじゃなくて、ギャラリーも同時に作ってゆく。当たり前なんだけど、一つの場所に手創り市とギャラリーをつくる。それをどうやってつなげていくか?というのもあるし、単純に手創り市とギャラリーが同じ様な雰囲気じゃあ面白くないなって。ひとつの会場にあっても、独立したものじゃなくちゃいけない、とも思うからさ。かといって、あまりちぐはぐでもダメだし、手創り市のスライドみたいなギャラリーは最低。でも現時点で一緒につくってく人達は変わらない訳だよね?どう変わらないかって言ったら、ビシュアルやロゴは山口さんにお願いする、そういうコンセプトを一緒に考えていったりするのは僕等な訳だから。つくっていく人間が一緒の中でどうやってそれぞれの場所をつくっていくか?という最終的な着地点は、考えながらやってくしかないかなって。だから会場に来て養源寺の山田さんと話しをしたり、設計・施工をやってるいわもとさんと話しをしたりという事は最後の最後まで続けていかなきゃならない事だよ。普段はなんでも素っ気ないけれど、好きな事にはしつこいから、うるさいって言われるくらいに話し続けるよ」



これで『第2回&SCENE 手創り市ルポ』を終わります。今回は予期せぬ展開で、僕もインタビューされる側に周り、聞き苦しい事をつらつらと述べました事をここにお詫び申し上げます。

でも、それを掲載すると判断した僕の意志に偽りはない事を御了承くだされば幸いです。


山田さんのインタビューに始まった今回のルポ。

回を重ねる毎に、山田さんと、名倉くん・いわもとさん達との距離が近く、そして互いに自分の立ち居地からやりたい事を言い合える関係に発展している感じを受けました。


秋田さんに関しては「手創り市に関することなら、新しく始めることだろうが、やるのは当たり前」と飄々と言って見せた所に、彼女と手創り市のつながり方を知る事が出来た様な気がしました。


いわもとさんに関しては、今回のギャラリーのこけら落とし『HOUSE』の企画展に、作家としてだけでなく、コーディネーターを務めるという点が印象に残りました。それは、このギャラリー自体を彼女がつくっている事と深く関係しています。ギャラリーをつくる彼女だからこそ、今回の『HOUSE』にコーディネーターとして持ち寄る事の出来るたくさんのものがあると思うからです。もちろんそこは名倉くんも百も承知の上での事だと思うのですが。そんないわもとさんたちがつくる『HOUSE』を観てみたいと素直に楽しみな気持ちになれるのでした。

(もちろん僕もスタッフとしてそれをつくる側にいます)


皆さん、10月28日(日)は是非千駄木・養源寺に遊びに来てください。

僕もより良い場をつくるスタッフとして、出来る事をやっていきます。

ここまで読んで頂き、本当にありがとうございました。



※&SCENE手創り市ルポへのご意見ご感想は下記mailまでお気軽にどうぞ。


うえおかゆうじ 










Profile
twitter
New Entries
Archives
Category